停電がなくて、わかったこと

2011年 社会 災害 省エネ
停電がなくて、わかったこと

 朝、目が覚めてチェックすると、停電してなかった。

 私の家が属する第1グループは、需要が安定したため停電が見送られたようだ。そりゃ、停電すると通知されれば需要が落ちるのも当たり前。心配なのはこれから。なんだ停電しないのかと、活動しはじめる人が多くなるだろうから。

 戦後の混乱期以来となる計画停電だが、ぜんぜん計画的じゃなかった。発表が遅すぎたし、実施要領もあいまい。自分はどのグループに入るのか知らなかったり、ちゃんと伝わってるか確認したり、よけいな混乱があった。
 だが、停電はなかった。これは僥倖なんだけど、文句をいう人もいる。「やるやる詐欺じゃん」「必要なくてもやるべき」「計画的じゃない」などなど。気持ちはわからなくもないが、そんなことを今言ってなんになる? 自分の品位を落とすだけでなく、周囲にとっても迷惑だ。
 いまは責任追及している場合じゃない。

 東京電力がいかに混乱しているか、いかに電力供給を維持しようとしているかがわかる。そして今回の地震が、想定をはるかに超えていたこともわかった。この危機を乗り越えられれば、日本人は強くなるだろう

 政府は「不要不急の外出を控えてほしい」と呼びかけているが、それでも駅は人であふれている。「なんのために出社するのかわからない」とぼやくツイートも見受けられる。下っ端が、欠勤・欠席を自主判断するのは難しい。クライアントや上司が「来なくていいよ」、あるいは「○×のために来てくれ」と言えば済むのに。

 災害時は人間の本性が露見する。よく見ておくべきかもしれない

■第1グループの停電、状況次第で実施...東電発表
(読売新聞 - 03月14日 07:27)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1534087&media_id=20