ペペロンチーノ研究、本番
2013年 食べる 食べるペペロンチーノの作り方を研究した。
ペペロンチーノを作れるようになれば、嫁が料理をしたくないときや、私だけ腹が減っているときに役立つだろう。しかし作ってみると、大失敗。簡単な料理ゆえ、ごまかしが効かない。レシピもたくさんあるので、自分なりの作り方を確立しなければならない。
ちょうど嫁が岡山に帰省するので、練習することにした。
絶望のパスタ
ペペロンチーノは、なんの食材も用意されてない「絶望的な」状態でも作れることから「絶望のパスタ」とも呼ばれる。日本はレストランでも食べられるが、イタリアのレストランのメニューに名前が載ることはまずない。ペペロンチーノは「かけそば」「卵チャーハン」と同じ基本形態であり、そこに具材を追加することで、はじめて料理になるのだ。
いいじゃない。基本は大事だぜ。
ペペロンチーノはイタリア語で「アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ(aglio olio e peperoncino)」と言う。意味は「ニンニク、油、唐辛子」だから、材料を並べただけ。つまり「ニンニク、油、唐辛子」を使っていれば、ペペロンチーノになるのだ。
あれこれ試す
嫁のいない2週間に、繰り返し作ってみた。私な同じメニューが連続しても飽きないようだ。何度も作って、いろんなことがわかった。
慣れてしまえば、ペペロンチーノは簡単だ。10分足らずで食べられる。片付けも最小限。それに安い。パスタは1kg200円くらいだから、一食数十円か? まぁ、ペペロンチーノばかり食べるのは健康上の懸念はあるが、パスタは貧乏人の味方だとわかった。
基本はオリーブオイルだが、サラダ油でも、ごま油でも成り立つ。ベーコンやウィンナー、バジルはなくていい。炒めたニンニクを取り出す工程も省いてよろし。そのまま乳化させるとニンニクがしなっとなるけど、気にしない。なんでもありだ。
私は下記動画で「乳化」を学んだ。やってみるとわかるが、すごく気にすることじゃない。
やる夫が乳化をするようです
おれのレシピ
- 鍋にお湯を入れて着火。
- となりのコンロにフライパンを置き、オリーブオイルを大さじ一杯いれる。
- 大さじはまた使うので、流し場にいれない。
- まな板で、ニンニクをスライスする。フライパンに投入。
- 唐辛子1本から種を抜き、まな板で切って、フライパンに投入。
- フライパンでニンニクと唐辛子を炒める。最初は強火、あとは弱火。
- ニンニクの色が変わってきたら、火を止める。
- コンソメ(1人前で半分)をほぐしながらフライパンに入れる。
- ほどよくお湯が沸騰したら、パスタ投入。茹で時間の1分前にタイマーセット。
(4分くらいの自由時間)
- タイマーが鳴ったら、フライパンの火をつけ、油の温度を高める。
- フライパンにパスタのお湯を大さじ3杯加え、乳化させる。
- 大さじは役目を終えるので、流し場へ。
- パスタを湯きりして、フライパンに投入。軽く炒める。
- できあがり。
おれのコツ
- 塩は使わない。パスタを茹でるお湯にも塩を入れない。意味なし。
- ニンニクの芯芽は、目立つときだけ抜く。目立たないときは、そのまま炒めても大丈夫。
- ニンニクの香りをオイルに移すことを「テンパリング」と呼ぶ。ニンニクが新鮮だったり、肉厚だと、火が通るのに時間がかかる。パスタを茹でる前からはじめれば間に合う。
- 唐辛子は長く炒めると辛さが飛ぶが、ニンニクと同時に炒めても問題ない。
- 油の温度が低いと「乳化」できない。油が熱すぎても危ない。何度かやればわかる。
- 最後の炒め時間はお好み。
- 本来は塩コショウで味付けするが、コンソメがあればそれでいい。足りないときは、食べるときに塩や醤油で調整する。
そして本番
27日、嫁が帰ってきた。さっそく、ペペロンチーノを作ることに。
練習したニンニクとちがっていたり、パスタが1.5人前しか残ってなかったり、サラダ油で作ってしまったけど、嫁は喜んでくれた。よかった、よかった。
最高のパスタではないが、希望のパスタになった。