プログラムは勝手に治る時代か

2015年 科技 パソコン ブラウザ事情
プログラムは勝手に治る時代か

 調子が悪かったブラウザ(Chrome)が、いつの間にか治っていた。

 画像を保存しようとすると固まってしまうのだ。機能拡張を外したり、全データを削除してインストールしなおしても、まったくダメ。面倒になったので、Firefoxに切り替えることにした。

 ところが先日起動すると、エラーが起きなくなっていた。
 Choromeがアップデートしたのか、Windowsがアップデートしたのか、障害になるソフトが消えたり、改善されたのか? 3ヶ月くらい間隔があったから、以前とどこがちがっているか特定できない。
 原因不明のエラーが、原因不明で治ったわけだ。

 これでいいの?

 プログラムというものは、ユーザーが操作しないかぎり勝手に壊れることはない。「なにもしてないのに壊れた!」なんてのは、素人の言い訳だ。
 ところがプログラムが複雑化したことで、「なにもしてないのに壊れた!」は十分起こり得ることとなった。私自身、直前の操作が関係せず、原因を特定できないエラーによく遭遇している。

 その一方で、背面でオンラインアップデートがかかるようになったため、「なにもしてないのに治った!」も、珍しくなくなった。まぁ、オンラインアップデートの詳細を読んでないせいだが、頻繁すぎて読んでいられない。

 依然としてプログラムは、ユーザーが操作しないかぎり勝手に壊れたり、治ったりすることはない。ただユーザーが意識することなく、パソコン環境がいじられることが増えたわけだ。

 それだけ便利になったわけだが、なんだか奇妙なことだと思う。