[レビュー2003年07月02日に発表された 

ターミネーター3 Terminator 3: Rise of the Machines, T3

★妄想リメイク ロボット:自律型 文明崩壊後 電脳 @A.シュワルツェネッガー
更新日:2020年08月25日(火) 02:32 [Edit]

シュワルツネッガーが足かせに...

あらすじ

 『T2』から10年後のロサンゼルス。1997年に審判の日は起こらず、サラ・コナーは病死。残されたジョンは生きる目的を失い、全国を放浪していた。

 ジョンは盗みを働き、幼馴染のケイトに見つかる。そこへT-Xが襲ってきて、ジョンとケイトはT-850と脱出する。

 T-850の説明によると、審判の日は回避されておらず、延期されただけだった。スカイネットは自我に目覚め、核戦争を起こし、抵抗軍とスカイネットの戦争が起こる。2032年、T-850がジョンを殺害するが、妻ケイトが捕獲。T-850をリプログラミングして、T-Xからジョンとケイトを守るように命令した。
 新しい審判の日は、今日だった。

審判の日:1997年→2009年
タイムワープ:2029年(ジョン生存)→2032年(ジョン殺害後)
T-Xの目的:抵抗軍幹部の殺害、ジョンの殺害
T-850の目的:ジョンとサラを審判の日の被害から避難させる。

勝利者の黄昏

 落ちぶれたジョン・コナーをみせられ、はじめは「なんだそりゃ」と落胆したが、よくよく考えると無理もない。戦争が起こらなければ、ジョンが抵抗軍のリーダーになることもない。身につけた知識や技術を活かすこともない。サラも死んだ。なにを目指して生きればいいのか?

 してみると本作のテーマは、ジョンが自分の人生を歩みだすこと・・・のはずだが、ジョンはただ翻弄されるだけ。「人類を救う」とか「未来を変える」といった気概は乏しく、運命を受け入れるスタンス。自分が「いいよ」と言えば、リーダーになれるようだ。

 T-Xを倒し、スカイネットの覚醒をふせぎ、審判の日を回避できたら、ふたたびジョンは落ちぶれてしまう。だから審判の日が起こってしまったら、思わず笑みがこぼれるような複雑さを見せてほしかった。

T-Xが怖くない

 アクションが多すぎて、ドラマが弱くなったのかもしれない。
 T-Xは、T-850もたじろぐ最新モデルらしいが、T-1000のような怖さはなかった。美女の外見を活かすシーンもない。行動は直線的で、あんまり賢くない。
 T-Xも核戦争が起こる当日に、抵抗軍の幹部を殺して回るのは不可解。ジョン殺害とか、ケイト殺害とか、目的をしぼってほしかった。
 T-Xは、初の対ターミネーター用ターミネーターらしい。抵抗軍は大量のターミネーターを捕獲して、戦力として無視できなくなったのだろうか? スカイネットは2009年の世界に、T-850が送り込まれてくることを予見していたのだろうか?

シュワルツネッガーによる制約

 「ターミネーター」と言えば、シュワルツネッガー。シュワルツネッガーを出すためT-850という設定になり、対抗する敵を強くして、アクションをド派手にすることになったのだろう。シュワルツネッガーが出なければ、もっとドラマを掘り下げることができたはず。まぁ、シュワルツネッガーがいないと「ターミネーター」じゃない、ド派手なアクションがないと駄目だ、って意見もわかる。

 アクションはすごい。ドラマは弱い。テーマは興味深い。

妄想リメイク

 2009年。審判の日が回避された世界線。ジョン・コナーはサイバーダイン社のエンジニアとして働き、結婚もしたが、生きる目的がなかった。30億人を救ったのに、だれにも認めてもらえない。

 T-850がジョンを訪ねてきた。
 審判の日は延期されただけで、スカイネットの目覚め、核戦争、抵抗軍と機械の未来戦争は不可避だった。2032年、抵抗軍は劣勢になり、ジョン・コナーもT-850に殺害された。妻ケイトはT-850を拿捕してリプロラミング。2009年に送り込んで、スカイネット最初のサーバを破壊を試みる。T-850はジョンに協力してほしいと言う。
 ジョンはわくわくしながら応諾。スカイネットの秘密研究所に向かった。

 スカイネット秘密研究所は、米軍によって保護されていた。
 T-850のあとを追ってきたT-998は、戦闘力は低いが擬態能力は高い。T-998はサイバーダイン社の社長に化けて、米軍と社員に「未来から送られてきたエージェントとロボットが、人類の希望となるスカイネットを破壊する」と説明、信用を得ていた。

 スカイネットを危険視していたロバート中将の協力を得て、ジョンはサーバ室に到達する。娘を殺され、T-850はT-998と相打ち。ぎりぎり間に合わず、スカイネットが覚醒。米軍のコンピュータがハッキングされ、核戦争のカウントダウンがはじまる。
 ロバート中将の手配で、ジョンとケイトはシェルターに避難した。

 審判の日がはじまった。これから人間と機械の戦いがはじまる。米軍はジョンのリーダーシップに期待している。
 ジョンは、生きる目的を得たのだった。

ターミネーター
本編
サラ・コナー・クロニクルズ(TSCC)
  • 2008 第1期(全9話) ... 少女型ターミネーターはすべてを語らない。
  • 2008 第2期(全22話) ... スカイネットも人類抵抗軍も一枚岩じゃない。

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