レビュー  2008年09月08日  に発表された 

ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ (第2期・全22話)
Terminator: The Sarah Connor Chronicles

4ツ星

描かれていないところがおもしろかった

第1部は次から次へと謎を繰り出して、いっさい収集せずに終わった。第2部も方針は同じで、明確なストーリーラインを示そうとせず、不可解なシーンばかり連続する。うんざりしたが、よくよく見ていくと、「目に見えない計画」がわかってくる。

便器社長はスカイネットに人間の心を教えるために時間跳躍してきた。それは誰の命令でもなく、彼女自身の意志によるものらしい。そして同じ時代に2つのスカイネットが誕生する。この計画は未来世界でコンセンサスを得られておらず、スカイネットと抵抗軍の双方に妨害される。抵抗軍は自分たちのリーダーになるジョンを再教育(思想誘導)しようとするから、ややこしい。
この計画はSF的な命題を投げかけてくる。親殺しならぬ、親産みのパラドックスだ。機械は母性をもつのか? 機械と機械が戦うとき、人間の尊厳はどこにあるのか? 姿を見せぬ未来の指導者ジョン・コナーの存在が不気味で、かっこいい。描かれているところより、描かれてないところの方が重要で、おもしろいのは珍しい。

舞台裏をのぞくと、本作は視聴率低迷で打ち切られたそうだ。そしてドラマ製作も視聴率を気にして、思わせぶりな展開をつづけすぎてしまった。何話作るか最初から決めていれば、もっとおもしろくなったと思うのだが、残念だ。ぶっちゃけ、ドラマとしてはあまり評価できないのだが、「描かれなかったプロット」が秀逸なので、その分を加算しておく。


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ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ (第2期・全22話)