日時計館の美女 / 江戸川乱歩シリーズ (北大路欣也版#04) Hidokei no Bijo / Edogawa Ranpo Series

1988年 日本ドラマ 2ツ星 宝探し 探偵 犯罪 @江戸川乱歩

まさかの財宝探し。

明智小五郎はバードウォッチングの最中、洋館の窓で女性の背後に迫る人影を目撃。殺人が起こると直感した明智は、ペンション「日時計館」の客となる。ペンションには4人の長期滞在客がいて、オーナー郷田万喜子は3人と関係をもっていた。数日後、万喜子が殺され、美しい娘・千賀子の悲鳴が響き渡る。

江戸川乱歩の短編小説「屋根裏の散歩者」を題材にしているが、まったく別物。ここまで変わってると清々しい。春分の日の正午、日時計の影が示すところに財宝がある。いやー、なにを見てるんだっけ。

あれこれ盛り込んでいるが、盛り上がりはない。犯人がわかっても、さよけー、と思うだけ。明智は東京に帰らず、「日時計館」滞在中に事件を解決すればいいのに。もろもろ雑。天知茂のころもメチャクチャだったが、裸と変態があった。ある意味、健全すぎた。

北大路欣也の明智小五郎を見たのは、本作が最初。当時45歳。精気が漏れ出ているが、物語が受け止めきれてない感じ。


屋根裏の散歩者

ゆっくり文庫

私なりの解釈で「屋根裏の散歩者」を動画化しました。見てください。

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