GANTZ PERFECT ANSWER GANTZ PERFECT ANSWER

2011年 日本映画 2ツ星 クローン デスゲーム 異世界に召還

どのへんがパーフェクト?

前半パートで作り上げてきたルール(世界観)が崩壊してしまった。なぜ星人たちの反撃がはじまったんか? なぜミッション形式が変わったのか? なぜ小島多恵がターゲットに選ばれたのか? どうしてガンツメンバー以外も復元できるのか? ルール不明のゲームに悪戦苦闘する姿は、リアルと言えばリアルだが、本作の魅力に反している。玄野と加藤の対比もすべってしまい、もう、なにがなんだか。
ラストも不可解だ。「(KURONO's)ANSWER」なら理解できるが、「PERFECT」は言い過ぎだろう。

前後編にしたのは失敗だった。ぶっちゃけ、よくわからないまま前半で終わっていた方が美しかったと思う。アクションやビジュアル重視の映画において、謎の解明はそれほど重要ではない。なのにルールを変えたことで謎がクローズアップされ、こじつけのためにドラマが失速してしまった。つまるところ本作は、あまたの先達たちと同じ轍を踏んでしまったわけだ。
おそらく1年もすれば忘れ去れてしまうだろう。もったいない。

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