かくしごと (全12話) Kakushigoto: My Dad's Secret Ambition

2020年 アニメ 4ツ星 社会人

終わらせ方のアニメ化。

 漫画『絶望先生』の最終回は、ギャグ漫画と思えないほどぶっ飛んでいた。最後に哲学的テーマをぶちまけ、完膚なきまでに終わらせるのは、久米田康治スタイルと言える。幸いというか当たり前と言うか、アニメ『絶望先生』は最後まで描かれなかった。
 アニメ『かくしごと』は、久米田康治がどのように作品を終わらせるか見せるために作られたように感じた。そのくらい最終回ありきで設計されていた。

 姫10歳編と18歳編を交互に描き、「このあとなにが起こったのか?」で引っ張る構成は素晴らしい。思わせぶりだが、ウソではない情報開示は、ミステリー小説のようだ。
 完成度が高いため、あれこれ言いにくい。不思議な読後感だ。

 構成の見事はさておき、漫画家の日常もおもしろかった。デフォルメされているが、下敷きになる出来事がありそうな感じが、乾いた笑いを引き出す。

 全12話と短いから、一気に見てほしい作品である。