仮面ライダーゼロワン (全45話) KAMEN RIDER ZERO-ONE

4ツ星

ロボットに権利を認めてあげよう系。

令和ライダー１号は、色こそビビットだが基本に立ち返ったシンプルなデザインは好み。究極フォームが「全部盛り」でないのもうれしい。
フォームチェンジは例年通り数ばかり多くて印象に残らない。中間フォームもシャイニングホッパー、シャイニングアサルトホッパー、メタルクラスタホッパーと多すぎる。また本作は変身ベルトも多かった。全員がプログライズキーで変身するのだから、ベルトも一種類でいいのに。このあたりは財団Ｂから自由になれない。バイク（ライズホッパー）も出番が少なかった。

世界観で言うと、よくある「ロボットの権利を認めてあげる系」だった。ときおり機械の本分を思い出す言動もあったが、結局はヒューマギアの自由意志が尊重される。ヒューマギアは人間のためではなく、自分の夢のため働く。その未来にあるのは戦争か、人類のゆるやかな衰退だろう。
子ども向け番組であればこそ、難しい問題に取り組んでほしかった。

コロナの影響でストーリーが大幅に変更されたらしい。どこがどう変わったか知らないが、滅亡迅雷.netの描写は足りなかった。なので最終決戦も、対立構造がわかりにくかった。イズの破壊と、或人の闇落ち（アークゼロ）がよかったので、少し残念。

やはりオモチャ紹介エピソードが多すぎるなぁ。