レビュー  2015年11月10日  に発表された 

鎧武/ガイム外伝 仮面ライダーデューク
Gaim Gaiden: Kamen Rider Duke

4ツ星

なかなかの切れ味

あらすじ

本編の前日譚。戦極凌馬は呉島貴虎・個人のためにドライバーを研究していたが、野心のない貴虎に失望を感じつつあった。そんな中、ユグドラシル内部で『ザクロロックシード』を使った自爆テロが発生。耀子とシドの調査により、『黒の菩提樹』を名乗るカルト集団がいることが判明する。黒幕とされる狗道供界は凌馬の前任者だが、アップルロックシードの起動実験の失敗によって死んだはずだった。

供界は肉体は消滅したが、その精神は戦極ドライバーを媒介に「高位の存在」に昇華していた。供界が自爆テロを命じたのは復讐のためではなく、自分が神となるパートナーとして、凌馬に試練を課していたのだ。凌馬と貴虎が潜伏先にあらわれると、供界は仮面ライダーセイヴァーに変身して戦うが、貴虎(仮面ライダー斬月)と凌馬(仮面ライダーデューク)のコンビネーションに敗北した。

だが供界は死んでいなかった。そのことに気づいた凌馬が廃工場に現れると、供界は自身の目的を話し、凌馬を勧誘する。

「私の目に狂いはなかった。世界を救うためには、やはりあなたの力が必要なんだ。
 あなたの目的は神を生み出すことだ。私ならそれを叶えることができる。
 呉島貴虎には無理なことだ!」
「冗談はよしてくれ。三流の分際で......」
「!」
「貴虎のことは残念だよ。彼は私の理解者ではなかった。
 今でもただの邪魔者にしか過ぎない。......それでも僕が認めた男だ。
 だが君は違う。君にはなんの可能性も感じない!
 貴様みたいなつまらない男が、神になどなれるものか!」

供界(仮面ライダーセイヴァー)は凌馬(仮面ライダーデューク)と戦うが、ふたたび敗北。ゲネシスドライバーとエナジーロックシードの性能実験データとして、凌馬の役に立つのだった。

『鎧武』の放送終了から14ヶ月──。テレビでは『ドライブ』が終わって『ゴースト』がはじまっているというのに、まさか外伝第2弾を発売されるとは! 連動した玩具販売が好成績なのか、本作にも限定アームズが登場している。扱い方には引っかかるものもあるが、玩具なくして特撮なし。とにかく作品がつづいてよかった。

戦極凌馬と連動してシドや耀子の過去が明かされるが、「不幸な過去があったから悪人になった」とか「悪人にも悪人の主張がある」といった言い訳が出なくて本当によかった。彼らは大人であり、信念をもって生き、そして死んだ。悪人を悪人として描いたことで、人間味が増したと思う。

狗道供界はどうにも地味だった。設定はおもしろいのに、シドの野心や耀子の脚に目を奪われてしまう。しかし凌馬が「三流」と称したことで、地味さが意味をもった。映像を見ながら供界は年配者(時代遅れ)がいいと思っていたが、景虎と同じ青年にしたことで、差が強調された。いいキャスティングだった。

本編の要素を使いつつ、新しい可能性の幅を広げる、いい外伝だった。
仮面ライダーセイヴァーなど出さない方がわかりやすくなったと思うが、それを言っちゃあオシマイか。


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