レビュー  2015年03月28日  に発表された 

仮面ライダー4号 (dビデオスペシャル)
Kamen Rider 4

4ツ星

『555』の後日談だった

あらすじ

気がつくと4月4日を繰り返していた。だれかが死ぬと時間が巻き戻って、ショッカー勢力が強くなる。仲間を思う気持ちが歴史改変マシンを作動させているようだ。きっかけは剛の死だから、霧子がトリガーと思われた。剛は自殺しようとするが、巧に止められる。何度何度も繰り返し、だれも死なない明日を掴もうとするが、ショッカーはますます強大になってしまう。堪えきれなくなった霧子は自殺するが、それでも時間が巻き戻った。

[ネタバレ]

歴史改変マシンを作動させていたのは巧だった。オルフェノクの巧は死んだが、歴史改変マシンによって復活していたのだ。歴史改変マシンを壊せば、巧も消滅する。巧は死を受け入れた。

なにコレ、おもしろいじゃん! 『555』(2003)を見ていた人は、『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(2014)でふらっと乾巧が出てきたことに戸惑ったが、やっぱり最終回で死んでいたのか。海堂(スネークオルフェノク)の出演にも意味があって驚き、泣いた。『555』を見てない子どもたちはわからんだろうが、オジサンはあの土手のシーンでしびれまくりさ。

巧「まさか俺が、人が死ぬことにこんなにナイーブだったなんてなぁ」
剛「すまない」
巧「なんで謝る? おまえはちっとも悪くないよ。
  悪いのは、死ぬことを怖がっていた俺なんだ。
  俺は一度死んで蘇った。
  二度目は満足して死にたいと思って、死を覚悟して戦ったつもりだった。
  俺は笑って死ねた......
  でも違ったんだな。
  やっぱり、生きてるのは悪くない。
  俺は、死にたくない」

(中略)

巧「じゃあ答えは簡単だ。おれはもう一度死ぬ」
剛「待てよ。そんなのってあるか?
  巧はオレのこと止めただろ。自分なら死んでもいいって言うのか?」
巧「悪いな。でも、あのとき笑って死んだ自分に、嘘をつきたくないんだ」
剛「......」
泊「だれにも決められることじゃない」

うわ、なんだろうね。うまく言葉にできない感動がある。また剛の未熟さが露呈したことで、傍若無人な態度を許せるようになった。理想を追う剛と、現実と折り合いをつける進ノ介との対比もいい。

歴史改変マシンを壊そうとする巧に、海堂が立ちはだかる。

海「ちょっと待って......。
  おれさぁ、オルフェノクでひとり生き残っちまったじゃない?
  だからよぉ、あれからいろいろ考えてたんだ。
  おまえたちの死が、あれは、意味あるものなのかって」
巧「今でも信じてる! 意味なく死んだヤツはいねぇってな」
海「ねぇよ! 意味なんかねぇ!
  死ぬことなんて、ただ悲しいだけじゃねぇか!
  だからよぉ、おまえだけでも、生きててくれよ!
巧「それはできない」

(クリムゾンスマッシュ)

海「どうして?」
巧「世界を救うために、かな?」
海「ばぁか、やろ......」

ぶっちゃけ、仮面ライダー4号はまるで要らない。なんの魅力もない。
ショッカー首領の正体が乾巧だったことも蛇足。どうしても登場させたいなら、巧の姿を借りているのか、巧の暗黒面が抜け出たのか、ちゃんと描くべき。無駄に謎を増やしている。
むしろ仮面ライダー4号の正体が、平成ライダー4号である乾巧だったら理解できる。死への恐怖、生への執着が、仮面ライダー4号として立ちはだかるなら、倒す価値もあるだろう。まぁ、複雑になっちゃうけど。
『555』チームがここまで優遇されると、『仮面ライダー3号』における『剣』チームとの落差が目立つ。いつか彼らにも後日談を与えてやってほしい。

4月5日、泊は侑斗に写真を渡すが、そこに巧は映っていなかった。正しい歴史(巧は死んでいた)に戻ったためだろう。ここで桜井侑斗が、なんらかの理由(ゼロノスカードの影響など)で記憶を失わず、「俺には見えるぜ、あんたの姿が」とか言ってくれればパーフェクトだった。

ともあれ、おもしろかった。『仮面ライダー3号』は数日で忘れてしまうだろうが、本作はあとあと思い出しそうだ。

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