レビュー  2015年10月04日  に発表された 

仮面ライダーゴースト (全50回)

3ツ星

英雄、なのかなぁ?

仮面ライダーゴースト・主人公

幽霊をモチーフにした仮面ライダー。のっぺらぼうの素体はトランジェントといい、主人公の眼魂(オレ魂)からパーカーゴーストを召喚、これを装着することで仮面ライダーゴーストとなる。フード姿、図案だけの顔、黒とオレンジのカラーリングは印象的。
ゴーストは15個の英雄眼魂の力を借りてフォームチェンジする。「鎧武」のアームズほど魅力はないが、「ドライブ」のタイヤ交換よりはいい。バイクをまとうフーディーニなど、よく考えられている。
しかしフォルムがマッシブなため、「タケルが変身した姿」に見えなかった。タケルの体格、衣装、性格、挙動が軽すぎた。

英雄眼魂

英雄眼魂には自我があって、心が通じ合うとパワーアップし、反目すると変身不能となる。英雄眼魂との交流は話数消化にちょうどいいが、「わかりあえる」結果が見えているため、いまひとつ盛り上がらない。英雄の描写も浅く、説教くさい。半分の8人くらいにして、もっと複雑な関係を描いてほしかった。

強化フォーム

闘魂ブースト魂 ... 父親に託されたブースト眼魂による強化フォーム。ボディが赤いため、パーカーゴーストと合わないことが多い。パワーアップが専用武器にたよっているため、基本スペックの向上がわかりにくい。闘魂ブースト魂でないと憑依できない英雄眼魂があればよかった。
グレイトフル魂 ... 15個の英雄眼魂を結集させた強化フォーム。顔が15個あるのは派手だが、黒と金のカラーは強そうなイメージだった。英雄眼魂を個別に召喚できるのはおもしろいけど、おもしろい使い方はなかった。
ムゲンゴースト眼魂 .... ムゲンゴースト眼魂による究極フォーム。めちゃくちゃ強いが、理由がわからない。「鎧武」の極アームズと同じで、蛇足な印象。


※仮面ライダーゴースト/闘魂ブースト魂/グレイトフル魂/ムゲンゴースト眼魂

ライバルライダー2名

共闘するのは仮面ライダースペクターと、仮面ライダーネクロム。どちらも主人公の敵として登場し、和解して味方となった。主人公を絶対的に信頼し、我が身の犠牲もいとわない。安直というか、浅いというか。
ゴースト、スペクター、ネクロムの3人英雄眼魂を奪い合うわけだが、スペクターはノブナガ魂、ツタンカーメン魂、エジソン魂、フーディーニ魂の4つ。ネクロムはグリム魂、サンゾウ魂の2つしか装着しなかった。仲間になってからも眼魂を貸し借りしない。物足りない。

ネクロムは顔にカバーが被さっているように見えたから、「サイバーコップ」(1988)のルシファービットのように、改心したらカバーが外れると思っていた。応じてグリム魂、サンゾウ魂も変化すると期待していたが、ちがった。残念。

電脳警察サイバーコップ:ルシファービットのマスク着脱
※ルシファービットのマスク着脱(電脳警察サイバーコップより)

眼魔(ガンマ)

本作における怪人は「眼魔」。ロボットのように使役されるが、画材眼魔に人間体があったことから、ほかの眼魔も人間だったと推測される。眼魔はアバターのようなものだから、主人公は人間を殺したわけじゃないが、このあたりの説明は少なかったため、釈然としない。たった1つの命で生きることの尊さを訴えることが本作のテーマだろうに。
デザインはひどい。まるっきりスーパー戦隊。全員をトランジェントにして、ゴーストと同じ存在にすればよかったのに。

ストーリーについて

オモチャを使うため設定や物語を考えたが、まとめきれなかったようだ。謎の人物、思わせぶりな行動もいいが、アドニス大帝の暗殺あたりから迷走して、ガンマイザーが出てくると理解することをあきらめた。終盤はめちゃくちゃ。ひどいものだった。
ほか思ったことを書き出しておくと、

  • 毎回、だっこして心を通わせる演出はあざとい。
  • イグアナゴーストライカーが唐突。
  • バッチリミナー!」が聞き取りにくい。邪魔。
  • ユルセンが正体不明すぎる。
  • 変身せず武器を使うのはいいね。
  • 御成がうざいいいい。
  • カメラがぐるぐるまわるのは酔う。
  • コマーシャルが多くて、集中力が途切れる。

制作サイドになにかあったのだろうか? ストーリーが決まらぬまま撮影がスタートする悪癖がもどっている。仮面ライダーほど計画的に制作できる特撮番組はないのだから、しっかりしてほしい。

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仮面ライダーゴースト (全50回)