「今、僕のヴィンテージが芳醇の時を迎える。変身ッ!」
ここまでやるとは思わなかった。「悪の組織に改造された孤独なヒーロー」という昭和ライダーの魂を、平成ライダーの技術とセンスで再現している。ありそうでなかったスタイルであり、ぶっちゃけ、『仮面ライダー FIRST』よりおもしろい。
ストーリーは大味かつアバウトなんだけど、まるで気にならない。骨太の世界設定と、細部へのこだわりがあるからだろうか。たとえば、仮面ライダー Gの武器はソムリエナイフやコルク抜きを模しており、非常に凝っている。その反面、音楽やバイク、怪人の着ぐるみは流用するなど、手を抜くところは抜いている。このバランス感覚が素晴らしい。ちゃっかり『ディケイド』の宣伝をするところもニクイ。
一流シェフが、ありあわせの食材で作った簡単料理みたい。シンプルなのに、おいしい。持ち味が生きている。稲垣吾郎より、シェフの腕前に感心する作品だった。
















