レビュー  2014年10月05日  に発表された 

仮面ライダードライブ (全48話)
KAMEN RIDER DRIVE

2ツ星

どんよりだった

キャラクターについて

泊進ノ介の性格がはっきりしない。情熱を失っているのに、仕事はきっちりやる。やると決めたら、やれないことはない。やれなくて悔しがることもあるが、ごくわずか。
尊敬する父親は、やっぱり尊敬できる人物だった。剛やチェイス、そしてハートとさえ、良好な関係を築けた。どんな悩みもまっすぐ乗り越える。いやになるほど「いいひと」であり、共感できる部分がきわめて少なかった。
共感しづらいのは泊進ノ介だけじゃない。ほかのキャラクターもコミカルだったり、シリアスとの対比が不自然だったりして、どうにも馴染めなかった。役者さんが頑張っても、プロットの不備はどうにもならない。

バディについて

いちおうバディムービーだが、変身しない霧子の活躍は少ない。そもそも婦人警官のコスプレをしてるから、相棒って雰囲気じゃない。さらにベルトさんがつねに同伴してるから、霧子の位置づけは不明瞭になる。
そのせいか、後半は恋愛関係に進展する。バディ(相棒)と恋人(伴侶)はちがうと言いたいが、あんまり信念はないのかもしれない。

ストーリーについて

ストーリーは三部構成になっている。それぞれのパートは悪くないが、連続して見ると違和感があった。蛮野天十郎とハートの因縁や「第2のグローバルフリーズ」といった重大要素が第三部に集中するため、後付けの設定に見えてしまうのだ。
個人的には第三部のSFマインドが好きだが、これだけで一年間をやり通すのは難しいのかもしれない。

  • 第一部(1-24) ... どんより発生を伴う怪人退治。典型的だが、どんより発生が足を引っ張る。
  • 第二部(25-36) ... 警察内部の問題をあぶり出す。組織の悪い面ばかり見えてつらかった。
  • 第三部(37-47) ... ロイミュードが人類の後継者たりえるかを問うSF。ごちゃごちゃ。

第二部で仮面ライダーの正体が公になったり、警察上層部に敵が潜んでいる展開はおもしろかった。しかし仁良の毒でストレスが溜まった。いやな上司との接し方を、ぜひ教えてほしかった。

デザインについて

タイヤをたすき掛けにしたタイプスピードは好きだが、ほかのタイプは駄目。とりわけタイプテクニックやタイプトライドロンのような、人体に食い込んでタイヤが回転しないデザインは興が削がれる。なんのためタイヤがあるんだよ。

仮面ライダードライブ:タイプ一覧(テレビシリーズのみ)
※仮面ライダードライブ:タイプ一覧(テレビシリーズのみ)

最強形態がタイプフォーミュラでなかったことも驚き。鎧武の極アームズと同じで、よけいな商品を出している。悪い癖だ。仮面ライダーマッハ、チェイスのデザイン、活躍も冴えず、欲しいと思うアイテムは少なかった。

『鎧武』に比べ、だいぶ見劣りする。駄作というほどでもないが、いい点も挙げられない。どんよりした作品だった。

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