レビュー  2005年01月23日  に発表された 

NUMBERS 天才数学者の事件ファイル シーズン1 (全13話)
Numb3rs / Numbers / NUMB3RS

3ツ星

数学は道具であり、思考法である

数学、それは日常の中にある。
天気予報、時間を決める、お金のやりとり。
数学は単なる方程式ではない。
ロジックであり、理性的な思考。
数学を使えば、どんな謎も解決できる。

薬品や映像分析などの科学捜査は一般的だが、数学を使った犯罪捜査というのは新鮮だ。さまざまな数式や理論が飛び出すが、たとえ話を使ってテンポよく説明してくれる。「わかった」とは言えないが、「わかったような気になる」のがいい。数学者が監修しており、番組内に出てくる方程式は正確で、実際に適用できるそうだ。うへぇ。
たとえ気まぐれな行動であっても、なんらかの規則性が見出され、数学的に予測できるというのは衝撃的だ。SFだと「コンピュータに人間の気持ちはわからない」という結論に達する作品が多いが、まっこうから切り捨てている。数学に支配されるというのは、なんとなく恐ろしい。

そんな息苦しさを緩和するためか、ドラマの主軸は家族愛だ。私生活より職務を優先しがちなFBI捜査官の兄。そんな兄を助けながらも自身の将来に悩む数学者の弟。最愛の妻を亡くし、新たな人生を歩む父。たとえ数学ですべてが予見できるとしても、人間の暮らしは変わらない。絶妙の構造だと思う。

チャーリーの親友であり、物理学者のラリー・フラインハートがおもしろい。石丸博也の声は、最初は煩わしいものの、この声しかないと思うようになるから不思議だ。チャーリーより、あっちに行っちゃった人物だが、意表を突くアドバイスが楽しい。チャーリーの数学的才能が輝ける時間が残りわずかだと諭すのは印象的だった。

テレビドラマでこのクオリティはすごいが、スペシャルか映画で1つの理論を掘り下げてほしいなぁと思ったりする。ドラマの都合上、理論は使い捨てだから、頭がついていかないよ。

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NUMBERS 天才数学者の事件ファイル シーズン1 (全13話)