創作  2011年04月15日(金)に書いた 妄想リメイク

[妄想] SILENT HILL:HOMECOMING

[妄想] SILENT HILL:HOMECOMING

「ジョシュアを探しなさい。まだ生きているのなら...」

まえがき

 『SILENT HILL:HOMECOMING』は2008年に発売されたホラーアクションゲーム。日本未発売なので、プレイした人は少ないだろう。「サイレントヒルでないところが舞台」、「4つの創始者一族」、「信頼できない語り手」というプロットはよかったが、演出が雑すぎた。大いに不満がある。
 そこで、自分が考える理想の展開をシノプシスにまとめてみた。いつもはレビューで文句を言うだけだが、ちゃんと書き出すのもいいだろう。ゲームを未プレイの人には意味不明だし、プレイした人もストーリーに興味はないかもしれない。でも私は書き出してスッキリしたい。

目次
  1. 第1章:帰還兵
  2. 第2章:懐かしの我が家
  3. 第3章:霧に沈む
  4. 第4章:因習の系譜
  5. 第5章:無駄なあがき
  6. 第6章:夢の終わり
  7. エピローグ
  8. 登場人物

第1章:帰還兵

SILENT HILL:HOMECOMING
※霧に覆われた故郷、逃げてゆくジョシュア。

シェパードグレン|アレックス、ジョシュアを追いかける

長い兵役を終えたアレックスは、故郷・シェパードグレンに還ってきた。トラックを降りると、町は深い霧に包まれていた。物音がせず、まるで廃墟のようだ。
物陰から少年があらわれた。アレックスの弟、ジョシュアだった。還ってきたよと声をかけるが、なぜかジョシュアは走り去ってしまう。不安に駆られ、追いかけるアレックス。霧で視界が遮られているせいはあるが、どうしてもジョシュアに追いつけない。
急に日がかげって、夜になった。アレックスは闇に向こうに、不気味な気配を感じ取っていた。

シェパードグレン(裏世界)|4体のボス

よく知っているはずの街角が、なにか異質なものに変わっていた。血と錆にまみれた「裏世界」である。住人と思われた影は、怪物だった。言葉が通じないため、鉄パイプで戦って、これを撃退する。兵士だったアレックスは、戦闘能力が高かった。しかし、こんな怪物が、町中にあふれているのか?
大通りにに出ると、怪物たちがパレードをしていた。4体の巨大怪物が彼らを指揮しているようだ。うち1体は頭が二つある。アレックスは物陰に潜んで、やり過ごした。よく見ると、パレードの先頭にジョシュアがいた。助け出したいが、あまりにも危険だ。
そのとき鐘が鳴り響いた。怪物たちは、蜘蛛の子を散らすように消えていく。ジョシュアもいない。そして周囲が明るくなって、白昼のシェパードグレンにもどった。深い霧に覆われたままだが。
裏世界から脱出できたが、ジョシュアはどこだ?

シェパードグレン|ハロウェイ判事と遭遇

背後から声をかけられ、アレックスは反射的に相手を組み伏せた。
「なにするの!」
よく見ると、ハロウェイ判事だった。シェパードグレンの名士の1人である。
「あなた、どうしてここに?」「兵役を終えたんです」「兵役?」「戦地で負傷して、最後の1年は病院でしたけど」「......」「どうしました?」「いえ、なんでも。そうなの、アレックスは還ってきたのね」「はい」
アレックスは今見た裏世界のことを話したが、理解してもらえない。無理もない。自分だって信じられない。気を取り直してジョシュアについて訊ねてみる。
「ジョシュア? 見てないけど......。あなたが見たというなら、いたのでしょう。そうね、ジョシュアを探しなさい。まだ生きているのなら...
謎めいた言い方だった。アレックスはハロウェイ判事と別れ、自宅に向かった。

第2章:懐かしの我が家

SILENT HILL:HOMECOMING
※母親はジョシュアは死んだと言い、自分を見てくれない。

シェパード家|虚ろな母

懐かしの我が家にたどり着く。なにも変わっていない。子どものころに遊んだ庭のブランコも、アレックスが壊した柵も、あのときのまま。まるで時間が止まっているようだ。
「ただいま」
家にいたのは母親だけだった。ロッキングチェアに身を預け、宙を眺めている。以前の美しい面影はなく、憔悴しきっている。アレックスの父親は警察署長だが、もうずっと仕事から帰ってきていないそうだ。
「あなたは?」「アレックスだよ」「アレックス?」「そうだよ。それより母さん、ジョシュアは?」
「ジョシュア? ジョシュアは死んだわ......」
「死んだ? いつ?」「......さぁ」「母さん?」
母はぼけてしまったのだろうか。

子ども部屋|愛されなかったアレックス

家の壁に、家族の写真が飾られている。古い写真ばかりだが、なぜか自分が写っていない。父と母、そして弟ジョシュアだけ。これじゃ3人家族に見える。
自分と弟の部屋に入る。出て行ったときのまま、なにも変わっていない。アレックスが兵役に就いたあとは、弟がひとりで使っていたはずなのに、アレックスの机もベッドも残っている。ジョシュアと遊んだ思い出をかみしめる。
思えば、両親はアレックスに厳しく、ジョシュアに甘かった。自分は愛されなかったが、ジョシュアは守らなければ。
くつろぐことできない。ジョシュアを探しに行こう。

書斎|町の歴史

父の書斎に入ってみる。壁に表彰状が飾られている。そして、町の名士たちの写真。

(資料)シェパードグレンの歴史:シェパードグレンはサイレントヒルの分村。創始者4名は名士となって、いまも町を統治している。バーレット家(市長)、ハロウェイ家(判事)、フェッチ家(医者)、シェパード家(警察)の4つだ。
アレックスもシェパード家の跡取り息子として、町の人から注目されていた。それが居心地悪くなったことも、兵役に志願した理由の1つだった。
(資料)精神病院からの手紙:長期入院患者の費用が支払われているが、破れて読めない。
父は、なにかを隠しているようだ。

シェパード家(裏世界)|巨大怪物A1

アレックスの背後を、ジョシュアが駆け抜ける。びっくりして追いかけると、裏世界に迷い込んだ。怪物を打ち倒していくと、巨大な怪物(ボス)が出現した。大通りで見た4体の1つだ。
撃退すると、世界が元に戻った。母親が倒れていた。大けがを負っている。病院に連れて行こうとするが、母親は首を振る。
「もういいの。許して、ジョシュア......
母親は息を引き取った。
警察に届けなければ。父も警察署にいるはず。

第3章:霧に沈む

SILENT HILL:HOMECOMING
※町の異変には、4つの創始者一族が関与している。

市街地|エルとの遭遇

大通りを歩いていると、掲示板に貼り紙をしている女性に出会った。幼なじみのエルだ。ハロウェイ家の長女である。子どものころ、アレックス、ジョシュア、エル、ノーラの4人でよく遊んだっけ。
「アレックス!」
「兵役を終えて、いま還ってきたんだ」
「そうなの。私も先々月に還ってきたところよ。都会の暮らしにうんざりしてね」
「なにしてるんだい?」
「妹が、ノーラが行方不明になったの。それで貼り紙を」
「ノーラが? どうして?」
「ノーラだけじゃないわ。いま、シェパードグレンの住民が次々に失踪している。神隠しっていうの? なんの兆候もなく、突然、人がいなくなる。この霧が立ちこめてから......。もう何週間も霧が晴れないのよ......」
「そんな馬鹿な......。警察はなにしてるんだ?」
「おかしいのよ。こんなに人が消えたのに、町の人はぜんぜん騒がない。母も、ノーラが消えたのに素知らぬ顔よ。警察に捜査をお願いしたけど、その刑事さんも失踪しちゃったし......」
「それでジョシュアは? 弟も神隠しに遭ったのか?」
「え? あ、ジョシュアは......その......死んだわ」
「死んだ? いつ?」
「痛い、離して! 私も詳しいことは知らない。お母様はなんておっしゃったの?」
アレックスは気を落ち着けた。母もジョシュアは死んだと言っている。ジョシュアを見たのは自分だけ。エルの言動は引っかかるが、彼女を追求しても仕方ない。いまは警察署に行って、父親に会うべきだ。
別れを告げると、エルは空を見上げてつぶやいた。
「まるで町が、霧に沈んでいくみたい...」

警察署|バーネット市長との遭遇

警察署は無人だった。全職員が神隠しに遭ったのか、それとも怖くなって逃げ出したのか? 警察署長である父の姿もない。
裏庭でバーネット市長と出くわした。アレックスの記憶では風格ある紳士だったが、いまは浮浪者のようにやつれている。バーネット市長は消えた息子を探していると言うが、話が噛み合わない。心を病んでいるようだ。
「ちくしょう! どうしてこんな! 話が違うぞ!」と呟いている。

捜査課|事件の経緯

エルが話していた刑事のものだろうか、神隠しの捜査状況が詳しく記録されていた。
創始者4家の子息が相次いで事故死した。バーネット市長の息子、フェッチ医師の娘、ハロウェイ判事の娘、シェパード警察署長の息子。これらは事故ではなく、儀式的な殺害ではないのか? 30年前、72年前にも類似の事故死があった。ひょっとしたら、その前から? 市長、医師、判事、警察が関与していれば、証拠は残らない。
ほどなく霧が発生し、住民の失踪事件が相次いだ。その総数も把握できない。なにかが起きている。
文書はそこで終わっていた。刑事は消えたのか、消されたのか?

警察署(裏世界)|巨大怪物B

ジョシュアを追いかけて、裏世界へ。大通りで見かけた4体の巨大怪物のうち1つが出現する(ボス戦)。撃退すると、バーネット市長の死体が見つかった。
(バーネット市長? それを、おれが殺した?)
怖くなって逃げ出すアレックス。それをエルが見ていた。

第4章:因習の系譜

SILENT HILL:HOMECOMING
※儀式は200年前からつづいていた。

病院|ジョシュアの行方

創始者4家の1つ、フェッチ医師の診療所へ赴く。やはり誰もいない。患者や看護婦はともかく、入院していた患者も神隠しに遭ったのだろうか?
院長室の机に、入館患者のカルテが置いてあった。ジョシュアの記録だった。ジョシュアは精神を病んで、フェッチ医師の診察を受けていた。しかし症状が悪化したため、州立の精神病院に転院している。父親の書斎にあった明細書と同じ精神病院だ。カルテは部分的で、詳しいことはわからない。
精神病院の連絡先に印がついている。フェッチ医師は精神病院に連絡するため、古い書類を取り出したが、ふいに席を立ってしまったようだ。

秘密の地下室|生け贄の儀式

アレックスは院長室で、秘密のドアを見つける。地下室につづいており、そこには魔術的な道具や古書が山積みにされていた。フェッチ医師は──いやフェッチ家の当主は代々、ここで魔術的な研究をしていたようだ。
フェッチ医師がまとめた、シェパードグレンの秘密を読む。
サイレントヒルの「神」は実在する。強力なパワーを持ち、現実世界に干渉してくる。創始者たちは教団の一員だったが、恐れを抱いてサイレントヒルを抜け出し、シェパードグレンを作った。
神の怒りを買うことを恐れた彼らは、儀式で身を守ることにした。それは、自分たちの血族の末裔を生け贄に捧げるというものだった。儀式は数十年に一度のサイクルで行われる。
儀式は12年前に行われた。創始者4家は、それぞれの子息をみずからの手で殺し、生け贄として捧げた。
トラブルはあったものの、儀式は果たされたと思っていた。しかし町の様子がおかしい。儀式は失敗したのか?
誰かが生け贄を捧げなかったのか? 創始者4家は互いを疑うようになった。やがて疑いは、シェパード署長に向けられる。アレックスはまだ生きているのではないか?
ハロウェイ判事は神を沈めるため、教団を復活させた。シェパードグレンの住民も心を病んでいるため、信者は一気に増えた。ハロウェイ判事......いまはハロウェイ司祭のもとで、さらなる生け贄が捧げられている。こうなることを防ぐために、儀式が行われていたはずなのに......

病院(裏世界)|巨大怪物C

ジョシュアに誘われ、裏世界へ。ジョシュアは明らかに、怪異の一部だった。
裏世界の中心で、フェッチ医師と対面。アレックスの顔を見て、恐怖に引きつる。
「わしはちゃんとやった。娘を捧げたんだ。それなのに、なぜ? どうして!」
襲いかかってくるフェッチ医師。人間なので、戦えない。しかし医師の攻撃はどんどん強くなる。腕を深く切り裂かれて、はじめて気づく。すでに怪物なんだと。そのとき、フェッチ医師が傍聴して、巨大怪物に変身した。
撃退すると、裏世界が解除された。怪物はフェッチ医師の死体にもどった。

病院|エルとの合流

秘密の部屋を出ると、エルに銃を突きつけられた。
「フェッチ医師を殺したのね! 市長と同じように」
アレックスは必死に釈明するが、「裏世界」とか「怪物」と言ったところで信じてもらえるはずもない。銃声が轟く。しかし天井に穴があいただけ。エルは幼なじみを撃てなかった。銃を落とし、その場に崩れ落ちる。アレックスは駆け寄って、彼女を抱き寄せた。
「わからない。どうしてこんなことに?」
「ジョシュアだ。ジョシュアは生きている。いや、霊体になって復讐しているんだ」
「どういうこと?」
アレックスは、わかっていることを伝えた。祖先が神の呪いを恐れ、生け贄を捧げてきたこと。親の世代になって、誰かが儀式に失敗し、神の呪いが発動していること。創始者4家がねらわれていること。
「それじゃ、母さんも?」
アレックスとエルは、ハロウェイ家に向かった。

第5章:無駄なあがき

SILENT HILL:HOMECOMING
※帰還兵ではなかった

ハロウェイ家|昏倒

エルとハロウェイ家を訪れる。
アレックスの家と同様、ハロウェイ家の壁にも家族の写真が飾ってある。幼いころのエル、ノーラ、それにアレックスやジョシュアも写っていた。最近の写真はない。
判事の机に、精神病院からの手紙があった。ジョシュアが収容された精神病院だ。読もうとしたとき、ガスマスクをつけた教団信者に襲われて昏倒。

隠し教会|拷問

気がつくと、窓のない部屋にいた。歯医者の診療台のような椅子に拘束されている。猿ぐつわでしゃべれない。机の上には、血のついた工作機械がある。エルの姿は見えない。脱出したのか? そこへハロウェイ判事が入ってきて、ひたすら殴打される。ハロウェイ判事の知的さ、気品はなく、その目は憎しみと恐怖、そして狂気をはらんでいた。
「あんたが殺したのね! あたしは娘を生け贄に捧げたのに!」
「この死に損ない! シェパードがあんたを殺していれば、こんなことには!」
「教団を復活させ、神に帰順する! あんたの血で! 潔白を示すんだよ!」
ハロウェイ判事の息が上がって、暴行が止まった。休憩を挟んで、拷問をつづけるつもりのようだ。絶体絶命のピンチに、教団信者が割り込んできた。「火災が発生しました」と報告を受け、ハロウェイ判事は出て行った。
残された男がガスマスクを取ると、父親だった。
「脱出するぞ」
今はついていくしかなかった。

隠し教会|父の告白

アレックスの逃亡が露見して、信者たちが探しはじめた。倉庫に身を隠すと、父親が罪を告白した。
「おまえは、ジョシュアなんだ」
本物のアレックスは、12年前に生け贄として父母に殺されていた。その現場を見てしまったジョシュアは、精神崩壊を起こし、自分がアレックスだと思い込むようになったのだ。
フェッチ医師のアドバイスを受け、周囲もジョシュアの妄想に合わせることにした。父も母も、そしてエルも、ジョシュアを刺激しないため、アレックスとして接した。しかしそれでも症状が悪化したため、精神病院に収容された。
「そんな馬鹿な! おれは軍隊にいて」
おまえがいたのは精神病院だ。おまえは先週、そこを脱走したんだ」
ショックを受けるアレックス。父がアレックスに厳しかったのは、生け贄に捧げると決めていたから。愛情に包まれていたのは自分だった。だから母は、アレックスに赦しを求めたのか?
「それじゃ、ジョシュアは? おれが見たジョシュアは? ジョシュアが怪物を招いているのでは......?」
倉庫に大きな鏡が置いてあった。そこに写っているのは少年ジョシュア。つまり自分自身だった。

隠し教会(裏世界)|巨大怪物A2

世界が反転し、裏世界に突入する。
父親が怪物になる。「許してくれ」「殺してくれ」と言いながら襲ってくる。アレックスは意を決し、戦って、これを倒した。
すまない、アレックス......
怪物はそう言い残すと、奈落の底に落ちていった。

第6章:夢の終わり

SILENT HILL:HOMECOMING
※誰が、誰を殺していたか?

大通り(裏世界)|決意

ボスを倒しても、裏世界はもどらない。教団信者を撃退しながら、教会を脱出する。いまやシェパードグレン全体が血と錆にまみれ、濃密な夜に閉ざされていた。
そんな中、エルと再会する。教会では隙を見て逃げていたようだ。
事情を話すとエルは、「母を殺さなくては」と言い出した。「サイレントヒルの呪いが、シェパードグレンを覆い尽くしている。母を殺さなければ、この闇は晴れない。それに母は、ノーラを殺している。もう母親として愛せない。「私がこの手で」と言うエルを制止するアレックス。
「なにか方法があるかもしれない。おれが行ってみる。だから待っていてくれ。広場の噴水で。生き残れたら、そこへ行くから......」
そう約束して、2人は別れた。

ハロウェイ家(裏世界)|巨大怪物D

ジョシュアの幻影が、アレックスをハロウェイ判事の家に誘導する。そしてアレックスは、ハロウェイ判事の前に立った。
「なぜ儀式が失敗したか、わかったわ。署長がちゃんと生け贄を捧げなかったからよ。みんな騙された。アレックスは捨て子じゃない。創始者の血筋でなければ駄目なのに! ちくしょう!」
父親はジョシュアを、つまり自分を守るために、捨て子を犠牲にしたのだ。
「署長のせいで儀式は失敗。私たちの生け贄は無駄になった。教団を復活させて、祈りを捧げたけど、神は聞き入れてくれない。もう駄目。もう終わりよ。でも私は!」
ハロウェイ判事が怪物になった。先頭。アレックスが劣勢をくつがえし、とどめを刺そうとすると、怪物が恐怖した。割れたガラスに自分が映っている。赤い三角形の兜のようなものをかぶっている。アレックスはレッドピラミッドシングだった。
怪物を刺し貫くと、裏世界が解け、ハロウェイ判事の姿に戻った。
「エルに、なにか伝えることはありますか?」
「エル? あの娘がどうしたの?」
「ノーラのことを知って興奮していますが......」
「エルがどうしたって言うの? あの娘は死んだのよ!」
「?」
「ノーラを生け贄に捧げたあと、エルまで事故で死ぬなんて。一族の繁栄を約束する儀式でもあったのに。あんたが死ななかったから! ち、ちくしょう」
ハロウェイ判事は事切れた。呆然と立ち尽くすアレックス。エルが死んでいたなら、彼女はだれだ?

エピローグ

「ジョシュアを探しなさい。まだ生きているのなら...」

真相

関係者を殺していたのはアレックス(=レッドピラミッドシング)だった。創始者の死滅によって、シェパードグレンの呪いは解かれた。しかし町が以前のような活気を取り戻すことはないだろう。結局、呪いから逃れることはできなかった。

広場へ

少しずつ霧が晴れていく。アレックスは血を流しながら、静まりかえった町を歩いた。確かめなければならない。エルは、広場で待っているのか?
ハロウェイ判事の家で見つけた手紙を破り捨てる。精神病院から届いた手紙には、ジョシュアが脱走したが、翌日に身柄を拘束し、ロボトミー手術が行われたことが書かれていた。ハロウェイ判事は保護者である父親になりすまし、ジョシュアの抹殺を指示していた。
本物のジョシュアが脳を破壊されているなら、おれは誰なんだ?
広場にエルがいれば、おれも実在する。広場に着くと、エルが立っていた。駆け寄ると風が吹いて、霧が晴れた。アレックスが立っている場所は墓場だった。エルの墓がある。めまいがする。霧が晴れる。
そして、アレックスも消えた。

[おわり]

登場人物

シェパード家(警察)
アレックス・シェパード 帰還兵。親に愛されていなかったが、弟を守りたいと思っている。実際はジョシュア。両親が兄を殺す現場を見たことで、精神崩壊を起こし、精神病院に収容され、ロボトミー手術を受けた。実際は廃人になっており、物語に登場したのは霊体である。
ジョシュア・シェパード アレックスの弟。死んでいると言われるが、アレックスとエルには見える。アレックスが生み出した幻影。裏世界の入り口になっている。
アダム・シェパード アレックスの父親。アレックスに厳しかった。 アレックスを殺害したが、その現場をジョシュアに見られる。自分の子(ジョシュア)を守るため、捨て子(アレックス)を犠牲にしている。
リリアン・シェパード アレックスの母親。憔悴しきっている。 アレックスを殺害した罪悪感で、心が壊れている。
ハロウェイ家(判事)
ハロウェイ判事 町の中では数少ない冷静さを保った女性。 エルとノーラを殺害。町を救うため、教団を復活させる。
エル・ハロウェイ アレックスの幼なじみ。妹ノーラを捜している。 ハロウェイ判事の告白によれば、数年前に事故死している。 アレックスが見た幻覚。存在しない。
ノーラ・ハロウェイ 神隠しに遭った。 生け贄として、母に殺された。
バーレット家(市長)
バーレット市長 以前は尊敬されていたが、今は墓を掘り返す変人。 息子を殺した罪悪感に苛まれている。
ジョーイ・バーレット 神隠しに遭った。 生け贄として、父に殺された。
フェッチ家(医者)
フェッチ医師 以前は尊敬されていたが、今は異常者。 娘を殺した罪悪感に苛まれている。
スカーレット・フェッチ 神隠しに遭った。 生け贄として、父に殺された。

 とまぁ、こんなストーリーだったらいいなぁと脳内補完。プレイした人はわかるけど、かなり別物。自分でゲームを作れればいいけど、難しい。

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