Silent Hill: Alchemilla (PC)(Half-Life2 Mod) Silent Hill: Alchemilla
2015年 ゲーム 3ツ星 #Half-Life #SILENT HILL カルト モンスター 家族 狂気 異世界に召還 病院パズルばっかじゃ面倒だ
「Alchemilla」は「Silent Hill」シリーズと同じ世界観をもつファンメイド作品。「Half-Life 2」の無料Modとして配布された。画面クオリティは1-4あたりに近く、「Downpour」ほど高精細ではない。雰囲気はよく再現されているが、「Half-Life 2」をベースにしているせいか、下記の相違がある。
- FPSである。
- 物品を浮かせて移動する。
- インベントリがない。
- マップがない。
- 場面が変わるときに暗転する。
またプログラム技術の限界からか、複雑な動きをするパズルや演出はなく、ひたすら並び替えるパズルばかり。しかも英語の文章を呼んだり、いくつもの部屋を行き来しないと答えがわからないため、二度やる気にならない。戦闘によるカタルシスがないから、けっこうつらい。
物語は「1」でカウフマンが院長を務める「アルケミラ病院」からはじまる。てっきり病院だけで完結すると思ったが、市街地、マンション、ショッピングモールなど、シリーズおなじみのステージが連なる。ファンとして喜ばしいと思うものの、ストーリー上の必要性は希薄だ。無理に広げなくていいのに。
主人公は記憶が混濁した男。行けるところを総当りして、フロアを制覇すると裏世界へ。そこも制覇すると次のステージへ、という構成。主人公には探索する動機がないため、ステージが変わっても気持ちの変化はない。最終的に、彼の身に起こったことはなんとなく想像できるようになるが、エンディングにカタルシスはない。
「娘を探す」とか「妻に会いに行く」といった動機に比べると弱い。最後までプレイすると、彼の身になにがあったか想像できるようになるが、エンディングにもカタルシスはない。「Silent Hill」っぽいとも言えるが、そんなところは真似しなくていいのに。
制作者は「Silent Hill」の1-4あたりが好きなんだろうな。その気持ちがよく分かる作品だった。
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