作家と編集者

2005年 哲学 創作
作家と編集者

とにかくなにか作品を発表してみたかった。

最適な書式を見つけ、習得することが、最大の課題だった。しかし今は、新しい問題に直面している。

最初は苦労した1,000文字ルールだが、なんとなくコツがつかめてきた。
わかってくれると思うが、1日1本ずつ公開していても、1日1本ずつ書いているわけではない
1日に5本も書ける日もあれば、まったく書けない日もある。ストックが尽きる前に、新しい話を書き上げる。この繰り返しで、今日まで連載してきた。

こうしたストックをもつことは正しいのか?
疑問に思えたので、週末は一気に4本をリリースしてみた。
「これで空っぽになった」と思ったが、日曜の夜にまた書けたので、現在は3本のストックがある(第16話まで)。
つまり、火曜、水曜、木曜の分というわけだ。

1日1本のペースが最適だとは思っていない。
しかし、1日1本のペースをどこまで続けられるか挑戦してみたいとは思っている。自分の限界を知りたいし、突破できるようになりたい。

自分を出し切って、空っぽになりたいと思う。
と同時に、アイデアが尽きぬ自分になりたい(空っぽになるものか)という気持ちも強い。

1日1本というルールに囚われて、おざなりな作品を量産したくはない。
とはいえ、品質を保証するつもりもない。
書けてしまった作品は、小ネタであろうと公開したい。

趣味なのだから、私のやりたいようにやる。
批評には耳を貸すが、自分の気持ちを殺したくはない。
だが、読んでもらうことが目的なので、みんなの意見が聞きたいし、尊重したい。

書いた作品は、すぐに公開して、読んでもらいたい。
しかし最大の効果を上げるため、順番を入れ替えたり、タイミングをみて公開すべきだとも思う。

つまり、私が作家と編集者を兼ねていることが問題なのだ

どっちかに集中すれば、悩みも減るはずだ。
とはいうものの......。
作家と編集者を兼ねることは、私の最大のスキルでもある。
私はデザイナーでありながら、自身の作品のプロデュースまでやる。それゆえに独立起業できたのだ
今さら両者を分けることに、どんな意味があるだろう?

会社では、デザインは従業員に任せ、私はプロデュースに専念している。
ブログでは逆に、私は執筆に集中してみたい。

そんなことは可能なのだろうか?
......思考はめぐる。

(960文字)

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