なにかになれる
2006年 政治・経済 考え事自分はなんになれるのだろう? 最近、ずっと考えている。
社会に出たとき、私は何者でもなかった。
誰からも必要とされないお荷物だった。うんこ製造器だった。仕事ができる人に面倒みてもらいながら、なんとか生き延びてきた。生かされてきた。
月日は流れ、私はそこそこ成長できた。
私を必要としてくれる人も少なからずいてくれる。
それはとてもありがたいことだ。
今日の自分があることに、今日まで支えてくれた人たちに感謝している。
だけどなにかが……なにかが足りない。
みんなに受けた恩もある。みんなに対する責任もある。
それでもなお、胸の奥でくすぶっている気持ちがある。
私はまだ、なにかになれるはずだ。
恵まれた環境で、感謝を忘れているのかもしれない。
子どもっぽい妄想に酔っているのかもしれない。
それでもなお、それでもなお、それでもなお……。
私はまだ自分に問うている。
「大人になったら、なんになる?」と。