映画のパンフレットを処分した

2007年 娯楽 物欲
映画のパンフレットを処分した

たまっていた映画のパンフレットを一斉処分した。

私は映画を見ると、決まってパンフレットを買っていた。
パンフレットを上映前に見るか、上映後に見るか……それを悩むのも楽しみの1つだった。パンフレットで理解が深まったこともあれば、ネタバレで自滅したこともある。
パンフレット1冊ずつに思い出が詰まっている。

同じパンフレットが2冊あるのは、嫁の分。
つまり彼氏・彼女だったころに同じ映画を見て、同じパンフレットを買ったわけだ。結婚するとわかっていれば、こんな無駄な買い物はしなかったのだが……いかんともしがたい。

90年代後半から、私はパンフレットを買うのをためらうようになった。
値段のわりに内容が薄く感じられるようになったからだ。以前からそうだったかもしれないが、インターネットの普及によってパンフレットの価値は大きく減った。パンフレットにお金を払うのは、チケットを割り増しで買うようなものだった。

──もうパンフレットは買わなくていいだろう。
しかし、過去のパンフレットはどうする?
思い出以外には、なんの価値もない
これまで何度も棄てようとしたが、いつも読みふけってしまい機会を逸してきた。しかし週末、私はすべてのパンフレットを読み返し、思い出を確認し、そして本当に棄てた。もう思い残すことはない。

私の中で1つの習慣が終わりを告げた。

感慨深いので、ここに日記を残しておくことにする。