太巻きにエビは必須だった

2009年 食べる 食べる
太巻きにエビは必須だった

ようやく自宅でも、美味しい太巻きを作れるようになってきた。

嫁は、古市庵の「うず潮巻き」が好きなのだが、買えるチャンスは少ないし、そこそこ値が張るので、家でも作れないか研究が進められてきた。しかし押し寿司ほど簡単ではなく、思うような味にならない。失敗作を食べるのも大変なので、チャレンジしにくくなっていた。

やがて、ちらし寿司をベースにすることを思いつく。
もちろん、市販の『ちらし寿司のもと』を使う。太巻きのご飯と、にぎり寿司の酢飯は、似て非なるものだった。かんぴょうやシイタケと言った具も入るから、ちょうどいい。これを巻いてみたが、まだ味が足りない。なんだろう?

それはエビだった。
私はエビをあまり評価していない。たとえば天どんではエビが重宝されるけど、それほど旨味がある食材とは思えない。だから太巻きにもエビを入れなかったのだが、試しに入れてみたところ、ぐぐっとよくなった。

エビの味がするわけじゃないが、エビがあると美味しくなる
卵なし、海鮮なし、エビなしを食べ比べてみたところ、なぜかはわからないが、エビがあるとほかの食材が引き立つのだ。
考えてみれば、太巻きの具材は渾然一体となって楽しめるもの。ピン芸人である必要はなかったのだ。

エビというコアパーツを得たことで、太巻きの可能性が広がった。
それまで太巻きのバランスを崩していたマグロやハマチも、いい感じで組み込める。コスト的には、市販の太巻きほどの具材は用意できないが、このくらいできれば十分だろう。

1つの問題をクリアできたので、ここに記録を残しておく。