即席袋麺の新たなスタンダード / [東洋水産] マルちゃん正麺
2012年 食べる 食べるなんとなく気になっていた「マルちゃん正麺 醤油味」を買ってきた。
正麺は「しょうめん」でも「まさめん」でもなく、「せいめん」と読む。CMより先に店頭で見かけていたので、読み方をまちがえていた時期がありました。正麺5個パックで348円。サッポロ一番5個パックが298円だから、50円ほど高級だ。
なぜ気になっていたのか?
正麺には「個性」がないのだ。珍しい具材を乗せたとか、有名店や有名シェフが監修してるとか、そうした宣伝上の差別化ポイントが見えない。ただ、うまい、と直球勝負である。その意気やよし。いいだろう。釣られてみるか。
調理して戸惑った。麺を煮た鍋に、粉末スープを入れないのだ。液体スープを器にあけておき、そこに鍋から麺とお湯をそそいで完成となる。生麺タイプだと、麺を煮るお湯とスープのお湯をべつにするのが主流だが、正麺はその方式を取り入れている。
しかしこれだと、たまごを落とすタイミングがない。粉末スープを入れたあとに溶き卵を落として、ひと煮立ちさせると、スープの味を巻き込んだふんわり風味に仕上がるのだが......。まぁ、卵を割る前に気づいてよかった。今回は素ラーメンで食べよう。
味は......うまかった。
いつもの袋麺とちがう。麺の硬さ、ぬめり、スープの濃さを調節したら、もっとうまくなりそう。溶き卵じゃなく、ゆで卵もいいかも。それにほうれん草がほしいか。いつもの即席袋麺なら、そこまで考えない。ふむ。いいね。
袋麺では中華三昧が好きだが、あれはチト味が濃い。また具材を揃えたくなるため、「面倒なときの非常食」になりにくい。そういう意味で、正麺はちょうどいいかもしれない。
豚骨味、味噌味もあるようだから、そちらも試してみよう。