ベーコン作り2 / スモークハウスで温燻

2004年 食べる 食べる
ベーコン作り2 / スモークハウスで温燻

行ってきました、ベーコン作り。今日は、その顛末をまとめておきたい。

詳しい話は省くが、ベーコン作りには「温燻:おんくん」という処理がある。
これには、「スモーカー」という器具が必要なんだけど、買うのには抵抗があった。で、代わりのもの探していたのだが、ディスカウントショップで、「スモークハウス」というキットを見つけた。段ボール製の組立型スモーカーに、ウッドや金網などが揃っている。値段も千円ちょい。
「とりあえず、これでやってみよう!」ということになった。

で、秋が瀬公園に出向いたのだが、今日は記録的な夏日となった。
前日の雨で水たまりは多いし、日差しも強い。気力は大きく失われた。
それなりの場所を見つけて、スモークハウスを仕掛ける。ウッドに火がつき、もぅもぅと煙が出始める。
(こんなチャチな段ボールで、本当に大丈夫なんだろうか?)
ふたを閉めても、隙間からどんどん煙が出てくる。すごい勢いだ。しかも風が強くなってきた。

ハウスの中から、ジュージューと肉の焼ける音が聞こえてきた。炙(あぶ)られた肉汁がウッドに落ちているのだろう。
(むぅ。本格的な雰囲気。わくわくしてきたぞ!)
段ボールの表面に手を当てると、かなり熱い。煙も高熱だ。
(よく設計されているなぁ......)
......と感心していたら、

「も、も、も、燃えちょる!」

スモークハウス本体が燃えていた。ウッドの煙じゃないぃ!
あわてて水をかけて消火するが、被害は大きかった。ふたが焼け落ちてしまった。

これじゃ、煙が箱の中に滞留しない。
中止すべきかとも思ったが、アルミホイルを巻き付けることで修復できた。こんな事態を想定したわけじゃないが、準備があってよかった。

最初の30分はハラハラだったが、やがて落ち着いてきた。このまま4~5時間は放置する予定。ほどよく日差しも弱まり、風が気持ちよくなってきた。持参してきたお弁当を食べ、本を読みはじめる。真っ青な空に、白い雲が流れていく。いい気持ちだ。

1時間30分をすぎたころ、煙が出なくなった。ウッドが燃え尽きたようだ。説明書を読んでみると、そう書いてある。
(なんてこった、最初から4~5時間は無理だったのか。)
やはり説明書は、先に読むべきだった。しかし中を見てみると、十分燻(いぶ)されているようなので、撤収を宣言する。

こうして日曜日が終わった。
で、お味の方なんだけど......かなりキツイ。塩が抜けてなかった。薫製のフレーバーも強すぎた。

料理としては失敗だったんだけど、かなり楽しく過ごすことができた。またチャレンジしてみたい。
いや......その前にこのベーコン、どうしよう......?