春キャベツで春を感じる
2005年 食べる 食べるこの秋と冬は、野菜を楽しめなかった。
地震や台風の影響で、高騰してしまったからだ。ふだん料理に縁がない人は、昼食のセットサラダを思い出すといい。レタスがキャベツに(それも質の悪いキャベツに)変わっていて、悲しい思いをしたことがあるハズだ。
だが、気づけば三寒四温。春が訪れようとしている。不安もあったが、キャベツを買ってみた。焼きそばに入れてみる。
(むぅ! 甘くなっちょるッ!)
そうなのだ。春キャベツなのだ。
キャベツは一年中食べられるが、春キャベツは格別だ。
春キャベツを使った至高のメニューといえば、『キャベツの千切り』。
千切りを馬鹿にするヤツは、千切りに泣くだろう。
千切りキャベツを喰うために、トンカツを揚げるのだ。
そして究極のメニューは、『キャベツコロッケ』で決まりだ。
キャベツやほうれん草を入れたコロッケだ(つなぎはホワイトソース)。とにかくやってみろ。料理は面倒というなら、デパ地下で『春野菜のコロッケ』を買ってこい。
冬の野菜(白菜、さといも、さつまいも、ゴボウ)よ、さようなら。
春の野菜(せり、ふき、アスパラガス、たけのこ、菜の花)よ、こんにちは。
......春がやってくる。