なんちゃってパスタ

2005年 食べる 食べる
なんちゃってパスタ

パスタを作った。
大晦日に蕎麦を打つための予行演習だ。パスタなら、蕎麦よりも失敗が許容されるだろうし、うどんよりは真剣になれそうだ。

あくまでも実験なので、デュラム粉などは使わない。
強力粉と薄力粉で作るので、"なんちゃってパスタ"と命名した。料理をはじめるまえに名前が決まったのは、たぶん初めてだろう。

作り方はうどんとほぼ同じ。
こねて、寝かせて、伸ばして、切って、ゆでるだけ。粉の分量や卵や油を使うところはちがうけどね。思っていたよりも生地が色づいたのには驚かされた。卵、すごいな。

で、実際のお味だが......うどん だった。
ゆでたことで、化けの皮が剥がれてしまったみたい。ミートソースでよかった。ペペロンチーノやカルボナーラだったら、食えなかったと思うよ。

けっこう細く切ったつもりだったのに、まだまだ太かった。フェットチーネより分厚い。しかもコシがない。「くみくみ」じゃなくて「くにゅくにゅ」してる。駄目じゃん。

それから、味わいがちがう。
うどんではないが、パスタ(スパゲッティ)に比べれば、うどんに近い味だ。これはデュラム粉を使っていないためかもしれない。
デュラム粉の配合が増えると、コシが強くなって、高級な味わいになるという。本を読んでもピンとこなかったけど、これを食べると「そんな感じのもの」が足りないような気がする

まぁ、パスタとは「小麦粉を練ったもの(インパスターレ)」という意味らしいから、これもパスタといえばパスタだ。文句あるか?

物の本によれば、「パスタは蕎麦ほど難しくはない」そうだ。
だからこそパスタで自信をつけるつもりだったのに、大失敗。こりゃ、どうしたもんかね。

手打ちの道は深いのぉ。