子どもをバカにするな! の貼り紙
2011年 社会 日常
公園の街灯に、「子どもをバカにするな」と書かれた貼り紙を見つけた。
よく見ると、昆虫原っぱ周辺にある街灯のほとんどに貼ってある。どれも手作りで、少しずつ文面が異なっているが、どれにも「子どもをバカにするな」と書いてある。
自然をいじめないで!!
最近昆虫や植物が減っています。
これは、大人たちが森林ばっさいをしているため、
こんなじょうきょうになっているのです。
森林がなくなるイコール生き物達が減る。
森林がなくなるイコール酸素がなくなる。
こんな事が続けば、我々人間達が死にます!!
この話は本当です。
守って!! 自然を。
子どもをバカにするな
子供一同
文字は子どもっぽいが、文意は子どもらしくない。
これ、本当に子どもが書いたんだろうか? 大人が書かせたんだろうか? しかし大人が書かせたにしても、ちょっと意味不明な警告だ。
昆虫原っぱは、公園の一角をあえて手入れせず、昆虫や植物が集まるようにしたところ。できてから、まだ数年しか経ってない。
私が見るかぎり、昆虫原っぱは例年と変わらない。昆虫や植物は減ったのだろうか? 減ったとして、それは森林伐採の影響なのか? どこの森林が伐採されると、練馬区にある公園の生き物が減るんだろう?
この貼り紙を見た大人は、なにをすればいい?
「芝生に入るな」と言うなら守れるが、森林伐採を止めるのは難しい。紙や木材を節約するより、宅地や道路の造成を食い止めた方が効果的だが、それには政治を動かす必要があって......。う、うーん。
公園の昆虫や植物が減ったとしても、それは子どもをバカにした結果ではない。
誰が書いたか知らないが、それだけは伝えたいが......仮にその子と話す機会があっても、わかってもらえない気がする。