スグレジによる省人化のはじまり

2014年 生活 スーパーにて
スグレジによる省人化のはじまり

 最寄りのスーパー、LIVIN光が丘店にスグレジが導入された。

 スグレジとは、要するにセルフレジのこと。客みずから商品をバーコードリーダーにかざし、袋に詰め、支払いをする。監視カメラや重さの比較によって、不正行為を予防している。客を誘導したり、問い合わせに対応する係員はいるが、通常のレジに比べ大幅な人員削減ができる。
 あちこちで見かけ、使ったこともあるけど、ついに最寄りのスーパーまで来たか。

客のメリットはないが

 セルフレジを利用しても、安くなるわけじゃない。点数が少なくて、使い方に慣れても、割引などの処理で係員を呼ばねばならず、必ずしも「早く済む」とは言えない。

 それでもセルフレジに行列ができていた。
 並んでまで、自分で精算したいのか? ただ珍しいだけか?

 私も迷ったが、今回はセルフレジにした。結果、手間取って時間はかかったが、気楽だった。レジ係の手際が悪いとイライラするが、セルフレジなら心配ない。最初は戸惑うだろうが、いずれ慣れる。
 これは定着するかもしれない、と思った。

セルフレジと人力レジの逆転

 少子化の影響か、不景気のせいか、近ごろはバイト探しに苦労するそうだ。となれば省人化は避けられない。たとえ設備投資がかさんでも、選択の余地はない。

 しかし客に手間を強いる以上、大々的な導入は難しいだろうと思っていた。しかしひょっとしたら、他人との接点を減らすことにメリットに感じる客は、意外と多いかもしれない。だとすれば、導入は一気呵成に進むだろう。

 すると、どうなるか? 一般レジ(すなわち人力レジ)に並ぶのは、自分の手を動かすのがいやな客や、レジ係にクレームを付けたがる客ばかりになる。そういう客の不快な言動を見ちゃうと、人力レジに並ぶ人はますます減る。セルフレジが主流になって、人力レジが少なくなるが、レジ係は客あしらいに長けたエリートのみになるだろう。

 いやはや、世の中は動いているねぇ。