カメラの楽しみ

2005年 娯楽 カメラ 物欲
カメラの楽しみ

月に一眼レフを買って以来、カメラに凝っている。
想像していた以上に、カメラは楽しい。
ふつうのデジカメと一眼レフは、どう違うのか?
構造の話をさておけば、こう言える。

  一眼レフは、思ったとおりに撮影できる。

ふつうのデジカメは、見えているものをそのまま撮影する。
一眼レフは、どう見せたいかを表現できる。
(なにを強調するか、どこまで写すか、どう描写するか……)
同じシーンでも、ちがう人が撮影すればちがった(印象の)写真になる。撮影する人の気持ちや考え、個性を写し出せるというわけだ。
裏を返すと、こうなる。

  「こーゆー風に撮りたい」という意志がなければ、
  一眼レフは使いにくいだけのカメラとなる。

ふつうのデジカメは、ボタンの数を減らすように工夫されてきた。なにも考えずにシャッターを切っても失敗しないよう、カメラ側で(勝手に)補正してくれる。
一眼レフは逆に、ボタンの数(操作できる部分)を残してきた。自動補正をオフにして、(自分で)調整できるように設計されている。

たとえば、明るいところで撮影すると、白が飛んでしまう。
ふうつはよくない写真だが、白が飛んでいると「まぶしい」という感動が表現できる。そこで、どのくらい明るく撮影するかを自分で調整する。
いわゆる露出補正だが、ほかにも画角、焦点、絞り、シャッタースピード、ホワイトバランス、ISO感度といったパラメータを調整して、思い描くイメージに近づけていく。
つまり、こーゆーことだ。

  まず頭の中にイメージを作って、それからシャッターを切る。

“言うは易く行うは難し”である。
私はまだ、頭の中でイメージを作ることも、そのイメージを再現する技法も劣っていて、どうにももどかしい。

でも、ときおりいい写真も撮れると、やっぱり嬉しい。
カメラは楽しい。