2円の効果

2007年 政治・経済 スーパーにて 物欲
2円の効果

近所のスーパーが、マイバック推奨運動をはじめた。

「地球温暖化」対策のため、レジ袋を減らしたい。
そのためには、お客さまに買い物袋(マイバック)を持参してもらうしかないが、ガム1個でさえレジ袋で持ち帰る習慣が根付いている現状、レジ袋の有料化は風当たりが強いと予測される。

そこで、ポイントカードを発行してみた。
マイバックを持参するたびにスタンプを押していき、集めると一定額を割り引くというサービスなのだが、カードの発行や更新などに手間がかかる。そこで、ダイレクトに買い物金額から値引くことにした。

──その額、2円
2円、安くするために手間を払う主婦がどれほどいるだろうか?

毎日買い物しても、1ヶ月で60円。
家計から見ればゴミみたいな金額だが、我が家はなるべくマイバックを持参するようにしている。「なるべく」というのは、うっかり忘れてしまうことも多いからだ。やってみるとわかるが、習慣にするのは難しい。

つまりそれだけ、手ぶらで(なにも考えずに)買い物してたってわけだ。

ふと、気がついた。
スーパーとしては、なるべくお客に頭を使わせたくないのだ。ぼんやり手ぶらでやってきて、現金を持たずとも買い物してほしい。脳死状態で買い物させた方が、たくさん買ってもらえるからだ。

──では逆に考えてみよう。
いま、買い物に行く必要はあるか?
なにを買って、どう消費するつもりなのか?
その商品は、以前にも似たようなものを買わなかったか?

マイバックを持参すると、2円以上の節約ができるかもしれない。