レビュー  2010年10月31日  に発表された 

ウォーキング・デッド シーズン1 (全6話)
The Walking Dead (season 1)

5ツ星

怖いのは人間の弱さ

  1. Days Gone Bye (悪魔の幕開け)

    警官リックが病院で目覚めると、世界は終わっていた。モーガン親子に救われたリックは、妻子を求めアトランタを目指すが、そこも地獄だった。

  2. Guts (生き残るための方法)

    キャンプの調達班に合流したリックは、死臭をまとってアトランタから脱出する。

  3. Tell It to the Frogs (命を掛ける価値)

    リックたちはメルル救出と武器回収のため、ふたたびアトランタに突入する。しかしメルルの姿はなく、キャンプでも諍いが起こる。

  4. Vatos (弱肉強食)

    ギャング団と交渉した夜、ゾンビの大群に襲われる。

  5. Wildfire (救いを求めて)

    感染したジムを置き去りにして、CDCへ。

  6. TS-19 (残された希望)

    CDCで得られたものは少なく、失ったものは多かった。

 驚いたのは、メルルを救出しようとしたところ。よくあるゾンビ映画では、馬鹿や乱暴者は排除される。やりたくないけど、仕方ない。その悲劇性が強調される。ところが本作は、人間性を失わないことで得られるものを描いている。だれも見捨てないリックはリーダーとして迎えられ、危険を排除するシェーンは孤立していく。この対比は見事だった。
 『DEAD RISING』シリーズで怖いのは、ゾンビではなく人間の悪意だった。『ウォーキング・デッド』は一歩進めて、人間の弱さが怖い。恐れや不安が、人々の弱さをむき出しにする。平和なころはショーンも善人だったが、社会の崩壊によって人間性を維持できなくなった。平和とは、弱さを隠せる状態なのだ。

 映像も素晴らしい。ウォーカーに埋め尽くされたアトランタは圧巻だ。よく見ると、じつは同じストリートを繰り返し描いている。『ウォーキング・デッド』はロケ地の活用がうまい。緻密な計算にもとづいて撮影されていることは、本作のクオリティを押し上げている。撮影しながら脚本を書くような体制じゃ作れない。


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ウォーキング・デッド シーズン1 (全6話)