牙狼〈GARO〉RED REQUIEM GARO RED REQUIEM

2010年 特撮 3ツ星 ヒーロー モンスター:悪魔 変身 @雨宮慶太

文句はないが、言いたいことはある

こうして『牙狼』の新作を拝めたことは喜ばしい。映像クオリティは高いし、娯楽映画として十分な水準にある。しかしテレビシリーズから通して見ると、ストーリーや世界観の広がりや掘り下げがないのは、物足りない。毎度毎度新たなキャラ、新たな設定じゃなく、既存要素をうまく使ってほしい。
たとえば究極フォームも、テレビシリーズ最終回の翼人形態、テレビスペシャルの《鷹麟牙狼》、劇場版の《竜陣牙狼》と増える一方だ。出現条件のない究極フォームは、物語の緊張感を損ねてしまう。御月カオル(肘井美佳)が出てこないのもさびしい。

ストーリーも抑揚がなく、かっこいいシーンをつないでいるだけに見える。30分を越えるとチグハグになるのは、『牙狼』シリーズの特徴......いや、宿命か。

雨宮慶太
牙狼
ゼイラム
特撮・実写
アニメ
妄想

ページ先頭へ