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[レビュー2001年03月24日に発表された 

死びとの恋わずらい

Shibito no Koiwazurai

いやいや、それはヤリスギ

伊藤潤二の同名原作を映画化。当時18歳の松田龍平は「四つ辻の美少年」のイメージぴったりで、こりゃ期待できそうと思ったが......あまりにもテンポが悪くて、睡魔に襲われた。
後半で事件の真相が見え始めると、ぐぐっとおもしろくなる。しかし情報量が多すぎて、リアルタイムで処理しきれない。なんとなくハッピーエンドで終了。おもしろい映画を見たような気もするが、そうなのか?

冷静に考えてみよう。龍介が存在せず、みどりの学園生活がマボロシ。母親は精神を病んでいて、家は廃屋だった。これじゃ前半の出来事はすべて虚構になってしまう。冷蔵庫と向き合うラストシーンも、龍介だけでなくみどりも部屋にいない可能性が高い。なにもかも虚構? これじゃストーリーにならない。
緑の辻占いが悲劇を招く過去はおもしろかった。ならば彼女は「四つ辻の美少女」となり、辻占をやりまくるべきだった。

興味深い点はあったものの、どんでん返しで映画全体をひっくり返してしまったのは失敗だった。


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