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[レビュー1996年12月10日に発表された 

X-ファイル 第4シーズン (全24話)

The X-Files 4th Season

ちがった意味で成熟してきた第4期

これまでは「謎」が視聴を牽引してきたが、その軸足が「キャラの魅力」に移ってきた。
「紫煙 (Musings of a Cigarette Smoking)」は、重要な秘密が明かされたわけではないが、シガレット・スモーキングマンの人物像に奥行きを与えた。また「タトゥー (Never Again)」 や「スモール・ポテト (Small Potatoes)」は、モルダーとスカリーの関係に一石を投じている。
その一方で、マックス前後編は単体で完結しており、組織の正体に踏み込んでいない。つまり「謎」を解き明かすペースが落ちたわけだが、まぁ、キャラがおもしろくなったので許容できた。この転換は、『X-ファイル』シリーズを大きく延命したと思う。

第4期は過去とつながるエピソードが多く、また第5期以降から参照されることも多い。それがうれしいこともあれば、今ごろそんなと思うこともある。シリーズ構成の難しさがしのばれる。

シーズンフィナーレの「ゲッセマネ (Gethsemane)」では、モルダーが罪の意識から拳銃自殺をはかるが、テレビドラマのセオリーとしても、これまでのキャラ描写から考えても、唐突すぎて信じられなかった。そのため、第5期への期待感はそれほど高まらなかった。なんか、ちょっとちがうと思い始めたころだった。

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