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[レビュー2011年08月05日に発表された 

ひきこさん VS 口裂け女 Hikiko-san vs Kuchisake-onna

むりに対決させなくてもいいのに

「日本が生んだ、都市伝説の2大妖怪」とあるが、ひきこさんがそこまで有名になっていたとは知らなかった。内容はまぁ、覚悟していたほど悪くない。対決シーンをもっと金をかけられれば、演技力の弱さをカバーできただろう。

本作におけるひきこさんは妄想が具現化した存在らしい。ほかの人には見えないが、自分には見えて、襲ってくるなら、それは実在するのと変わらない。夢マボロシと言われても意味がない。ひきこさんを撃退するため、自分の頭に鉛筆を突き立てるシーンが痛々しい。錯乱による自傷行為に見えてしまうのも恐ろしい。

後半は口裂け女がクローズアップされる。悪意ある医者の手術ってのはインパクトが大きく、ひきこさんの問題が吹っ飛んでしまった。口裂け女とひきこさんは出自がまったく異なるため、対決する必然性がないんだよね。ひきこさんか口裂け女か、どっちか片方だけでよかったと思うが、それを言ったらオシマイか。

まとめると、院長は自分の愛人を処分するため、婦長と結託して口裂け女に改造する。口裂け女は妖怪になって、閉鎖病棟に封印されている。カオリは院長と口裂け女のあいだに産まれた子どもなので、院長と婦長は薬で昏睡させてきた。わからない。なぜ殺さなかったのか? ふたりの少女を眠らせておいた理由と、口裂け女を閉じ込めていた理由がはっきりしないのは致命的だ。

妖怪タイトルマッチがしょぼかったので、いろいろアラが目立ってしまった。しかし舞台を病院に限定したのは素晴らしいし、いたいけな少女が凶行を重ねる展開も驚いた。ぜんぜん駄目なわけじゃない。

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