レビュー  2013年06月29日  に発表された 

トイレの花子さん 新劇場版
Hanako of the toilet Shin-gekijouban

2ツ星

空中回転、着地失敗

あらすじ (結末まで)

さよは高校1年生。情緒不安定な母親とともに祖母が住む田舎町に引っ越してきた。学校で友だちになった真帆は、クラスメイトからいじめを受けていた。さよは仲間はずれになることを恐れ、真帆を助けられなかった。ある日、トイレに閉じ込められた真帆が変死体で発見される。
学校はいじめの存在を否定するが、真帆の兄は納得しない。いじめを告発したさよは、新たなイジメの標的になってしまう。真帆の兄は、さよの話から15年前に行方不明になった花子という少女を思い出す。さよの家は、花子が住んでいた家だった。
花子を産んだのは、さよの母親だった。さよの父と結婚するため、邪魔になった花子を殺していたのだ。さよの母親は祖母を殺し、自殺してしまう。さよと真帆の兄は、花子さんの霊を慰めるため人形をトイレに届けるが、霊は静まらず、ふたりともトイレに引きずり込まれてしまった。

(おわり)

物語は定石どおり女子高生のイジメからはじまる。それほど執拗ではないが、やはり気が滅入る。トイレの花子さん=イジメの犠牲者という図式はいつから定着したのだろう。と言うか、女子高生が登場するホラーは必ずと言っていいほどイジメが関係している。で、後半で変死した少女の霊が報復するだろうと思っていたが、そうじゃなかった。そもそもトイレの変死は大筋と関係ない。突き詰めるとトイレの花瓶を動かしたことで花子さんが復活したようだが、無茶すぎる。

さよと花子さんが義理の姉妹とわかったときは興奮した。霊現象と思っていたが、頭のおかしな母親による連続殺人だったのか? が、あっけなく母親退場。あとはもう、わけがわからない。花子さんはトイレで死んだわけじゃないし、学校の生徒じゃないからトイレの利用回数も少なかったはず。だのになぜトイレに出るのか? いや、トイレに出てないか。トイレ、関係なさすぎる。

ステレオタイプな導入部も、意表をつく新解釈があれば許される。しかしストーリーが破綻しちゃたら意味がない。よくあるアイドルホラー映画だった。

「身の毛もよだつ伝説の最恐ホラーが、15年の時を経て蘇るー。」

というキャッチコピーを見て、15年前になんかあったかな?と思ったが、単に映画内における「花子さん事件」の発生時期だった。現実の「トイレの花子さん」は1950年代に原型が生まれ、1980年代に流行したから、最近の出来事すぎて驚いた。「新劇場版」というタイトルも近ごろはよく見かけるが、まぁ、新劇場版かもしれない。


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