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[レビュー2012年08月11日に発表された 

怪談新耳袋 異形

IGYOU : Tales of Terror from Tokyo and All Over Japan

モンスターとアイドル

怪談新耳袋の劇場版6作目。今回は4つの短編からなるオムニバス。それぞれのヒロインをアイドルグループがつとめており、演技は本当にひどい。チープなモンスターに襲われ、キャーキャー騒ぐだけだが、これこそ本作のスタイルなので文句をいうべきところじゃない。ホラーとアイドルではなく、モンスターとアイドルに組み合わせには疑問の余地もあるけどね。

おさよ

[あらすじ] シオリは初めての写真集撮影のため、山奥にやってきたが、優しい性格が災いして撮影ははかどらなかった。その夜、宿泊先の旅館でシオリは女性の泣き声を耳にする。

[感想] モンスターが2体連なっているのはおもしろかったが、まぁ、それだけ。優しさがモンスターを招き寄せるというオチは、アリキタリだけどきらいじゃない。

赤い人

[あらすじ] アイリは、妹のハルカが連れてくる彼氏を迎えるため、自宅でケーキを作っていた。しかし彼氏はマンションに不審な人物を目撃し、怯えて逃げ出してしまう。

[感想] 演技もモンスターもストーリーも駄目。逃げ出した彼氏があっさり戻ってくるのも拍子抜け。みんなで感染してガオーとか、ふざけてるのか。

部屋替え

[あらすじ] モモカは母親の提案で両親と自分の部屋を交換する。両親の部屋には叔母からもらった三面鏡があって、モモカは口紅を塗った自分を映して楽しんでいた。その夜、三面鏡が勝手に開いて、老婆の姿映し出された。

[感想] 霊現象より、妻の危機に寝たふりをする夫や、危険を承知で娘と部屋替えする母親の神経がこわい。これはもう家出していいレベルだ。

和人形

[あらすじ] シオリのデビューを祝って、友だちのミサキ、モモカ、マナ、アイリ、ハルカの6人が思い出の廃墟に集まった。そこで6人は不気味な和人形を見つけ、怯えおののく。それはシオリの成功をねたんだミサキの悪戯だったのだが...

[感想] 4本目に前3作のヒロインがそろうプロットはいいが、期待するほどまとまりがなかった。

4本のエピソードに共通するテーマがあれば、もっとおもしろくなったと思う。たとえば彼女たちの内面の闇が怪異(モンスター)を呼び寄せる、といった切り口だ。無差別の優しさ、妹への対抗心、身勝手さ、友だちへの嫉妬が、モンスターとなって顕在化する。もうちょっと練り込めばつながったと思うが、まぁ、こんなもんか。


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