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[レビュー2005年08月15日に発表された 

怪談新耳袋 劇場版 幽霊マンション

Yurei Manshon - Tales of Terror from Tokyo and All Over Japan

着地に失敗するところも定石どおり

あらすじ

17歳の愛美が父親とともに古びたマンションに引っ越してきた。父は辣腕ライターだったが、2年前に母親を亡くしてからは酒浸りになっていた。
マンションには白線が引いてあり、午後9時までに白線の内側に帰ってこないと呪い殺されるという。この30年で13家族が犠牲になった。原因は、30年前に行方不明になったオーナーの娘・愛らしい。愛の名前を呼んだものもまた怪奇現象に見舞われていた。唯一の希望は、新たな住人が越してくる際、入れ替わりに出て行くことだけだった。長期に渡る恐怖のせいか、住人たちのあいだには連帯感が生まれていた。

当初は信じていなかった愛美だが、怪奇現象に遭遇したことで信じざるを得なくなる。同じマンションに住むタカシは励ましてくれるが、彼は霊現象を信じていない。愛美は、開かずの間に秘密があると考えていた。
そのころ、愛美の父親は幽霊マンションの記事を雑誌に載せようとしていた。悪霊の報復を恐れた住人たちは、父親を殺そうとする。

登場人物が規則性を理解し、現状維持をはかろうとするが、予想外の出来事で破綻するまでの流れは文句ない。しかしラストがだめだ。驚いたかと問われれば驚いたけど、これまでの流れがぶち壊し。どうしてこなるのか。

多くのホラー映画がそうであるように、本作も状況設定にかまけ、着地に失敗している。へんに趣向を凝らさず、怪奇現象の原因を取り除いてハッピーエンドでよかったと思うが、それならそれで物足りなかったかもしれない。

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