レビュー  2014年02月13日  に発表された 

ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船
The Pirate Fairy

3ツ星

踏み込みが浅い

シリーズ5作目。グラフィックが向上し、ちょっぴり不気味の谷に近づいた。奇妙な話だが、実在する女優が歳をとって容貌が変わったようだ。

ストーリーは浅い。才能の取り替えも一過性で、自分や他者への理解が深まった様子もない。ヴィディアはものづくりの才能をどう思ったの? 才能が戻ったとき、ロゼッタのワニを見る目は変わった? ザリーナはすべての才能を試したのか? 描いてほしいシーンはいっぱいあるのに。フック船長や時計ワニとおぼしきキャラを登場させながら、関連性が示されなかったのは拍子抜け。

禁忌を犯したザリーナがピクシー・ホロウを追放されるのは当然だ。帰還するためには、未曾有の危機に対処するくらいの栄誉が必要だろう。失われた青い粉の新しい使い方を発見するとか、才能の取り換えで同一性障害を解決するとか。大したステップもなくハッピーエンドになるのは納得できない。

特典映像の「教えてワニのこと」は専門的な内容でおもしろかった。こういうの、大好き。

ちょいと自分なりに整理してみよう。

妄想リメイク

ザリーナは好奇心旺盛な妖精で、才能を分類できなかった。ある日、ザリーナは妖精の粉の生産に必要な「青い火」で禁じられた実験をして、大損害を与えてしまう。ザリーナはピクシー・ホロウを追放された。

数年後、海賊が「青い火」を盗み出して大騒ぎになる。ティンカー・ベルたちが追跡すると、海賊の仲間にザリーナがいた。彼女は新たな才能を開花させており、まったく歯が立たない。ザリーナは自分を「錬金術の妖精」と称した。

戦いの中で「青い火」が消えてしまう。絶望するティンカー・ベルたち。しかしザリーナが新たな「青い火」を錬成させた。それは「もの作りの妖精」にも不可能なことだった。

ザリーナは研究によって「青い火」がもうすぐ消えること、そのとき有毒なガスを発生させることを予見した。クラリオン女王に警告を送ったが、ザリーナを嫌う側近に握りつぶされていた。ザリーナはやむなく海賊をけしかけ、「青い火」の災害からピクシーホロウを救ったのだった。

ピクシーホロウに新たな「青い火」が入り、妖精の粉を安定して得ることができた。人々はザリーナの帰還を求めたが、彼女は、
「私の才能は異端だし、異端であるべきだ。危険な実験もするから、離れて暮らした方がいい。もし将来、分類できない才能が生まれたら、私のところに送ってほしい」
と言って去っていった。

ティンカー・ベルは、分類されずとも必要な才能があると学んだ。


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ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船