悪霊島 (鹿賀丈史#1) Akuryoutou
1981年 日本映画 1ツ星 #金田一耕助いろいろ外している
むかしテレビで見たけど意味がわからず、2013年に見なおしたが、やっぱりわからなかった。事件のカラクリはわかる。ミステリーと言えるほどの謎も推理もない。例によって金田一耕助(鹿賀丈史)は役に立たないが、これは芸風だ。わからないのは、三津木五郎(古尾谷雅人)がキーマンになっていることだ。
三津木は事件にほとんど関与してない。11年経って思い返す哀愁もないだろう。シンボリックに流れる「Let It Be」や「Get Back」は、旧家は放っておけと言う意味か、世の風潮に逆らうなと言う意味か。ヒッピーの三津木がどう思ったところで関係ないか。
巴御寮人(岩下志麻)の狂態はすごいけど、一人芝居で浮いている。ヒロインである真帆、片帆(岸本加世子)に対抗してもらいたいが、片帆はすぐ死んじゃうし、真帆の出番は少なすぎる。事件の黒幕である刑部大膳(佐分利信)も、ただ狂っているだけで、血族を愛してきた男の悲哀が感じられない。
各人の演技は悪くないのに、演出が噛み合わない。もったいない。
原作を忠実に映像化するのは無理だろうけど、もう少し整理できたはず。残念な映画化だった。
金田一耕助 | |
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石坂浩二 | |
渥美清 |
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古谷一行 |
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鹿賀丈史 |
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豊川悦司 |
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上川隆也 | |
稲垣吾郎 |
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