ピクサー・ストーリー スタジオの軌跡 The Pixar Story

2007年 外国映画 3ツ星 ドキュメンタリー @ピクサー

ピクサーの黄金期。

2024年、ディズニー+で視聴。ピクサー社の成り立ちと躍進を記録したドキュメンタリー。2007年制作だから、ウォルト・ディズニー・スタジオの子会社になった直後で、『レミーのおいしいレストラン』が公開されたあたり。2011年にジョブズが亡くなり、2018年にラセターが追放される。2007年は、ピクサーがもっとも輝いていた時代かもしれない。

ピクサー社の歴史はなんとなく知っていたが、映像とセットで見るとわかりやすい。あらためてラセターの情熱、才能、魅力、狂気にに驚かされる。ルーカス、ジョブスとの出会いも大きい。波乱万丈の人生だ。
ピクサーの短編はほとんど見ているが、制作された時代背景わかると感慨深い。「名刺代わりの短編映画」か。なるほど。

前作を踏襲せず、つねに挑戦的なピクサー社の姿勢にも驚嘆する。ルーカスの精神を受け継いだのだろうか。会社が遊び場になるのは、アップルを彷彿させる。
ラセターは燃え尽きたあと、また呼び戻されていたのか。ずっと中心人物だったわけじゃない。このとき距離を置いていたら、いまも作品を作っていられただろうか。

ウォルト・ディズニー・スタジオの子会社になったことの意味・衝撃は、外部の人間が想像するよりずっと大きいだろうな。この映画も、ディズニー社との関係が改善されたことで制作されたはず。やはりディズニー社は大きく、恐ろしいところだと感じる。

3Dアニメが台頭すると、2Dアニメが凋落し、ストーリーがおざなりになる。そんな中で『塔の上のラプンツェル』(2010)が完成した。もうちょい先まで描いてほしいような、もうちょい手前で止めたほうがシンプルに楽しめるような、複雑な気持ちになった。

ピクサー・アニメーション・スタジオ
映画
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