レビュー  2009年05月29日  に発表された 

カールじいさんの空飛ぶ家
Up

3ツ星

おもしろいけど、もどかしい

現代の童話を創出するピクサーの最新作。荒唐無稽な設定を用いつつも、人間社会の世知辛い部分を盛り込んで、興奮と感動、そして希望を与えてくれる。本作も、そうした定評に違わぬクオリティだった。素晴らしい。それはまちがない。

ただ……なんとなく納得できない自分がいる。大切なものを見落としているような……。『トイ・ストーリー』のウッディやバズに玩具としての宿命があるように、カールじいさんにも避けようのない現実があるはず。そう考えてしまうのは、私の目が曇っているからだろうか。

冒険の旅に出たチャールズ・F・マンツより、彼にあこがれ、しかし冒険に出なかったエリーの方が幸せそうに見えるのは皮肉が効いている。夢を実現できるのは素晴らしいが、それだけじゃないところに人生のおもしろさがあるんだね。

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カールじいさんの空飛ぶ家