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[レビュー2008年06月27日に発表された 

WALL・E/ウォーリー

WALL-E

粗い点はあるけど、おもしろいSF映画

初見は戸惑った。まずウォーリーが故障している(だから感情がある)ことに気づかなかった。またアクシオム船内でウォーリーの持ち込んだ土が「外来の汚染物質」と警告されたのも、放射能汚染と思っていた。おまけに、イブが女性であることにも気づかなかった。700年ですっかり退化した人類が、突然やる気になっちゃう展開も強引すぎる。その他、おかしな点はいくらも挙げられる。

でも、おもしろかった。これほど楽しめる本格SFも久しい。荒廃した地球で働きつづけるウォーリーの孤独、宇宙で退化した人間とロボットの暴走、明るい展望はないが、希望を見いだせるエンディング。素晴らしいじゃないか。
振り返ってみると、人間を救ったのはロボットの「故障」だった。つまりロボットが正常で、人間の忠実な下僕であるかぎり、人間には退化のリスクが伴うわけだ。さらりと流しているけど、怖い話だ。

そしてウォーリーとイブのふれあいがやばい。頭部の接触は、本当に電気が走りそうだった。ロボットがこれほどの感情を持ったら、人間はいらないね。
ピクサーは本当におもしろい映画を作る。今後も楽しみだ。

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