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[レビュー2011年07月22日に発表された 

キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー

Captain America: The First Avenger

単純におもしろい

アメリカの歴史や現実を踏まえて見れば、思うところはある。しかし娯楽映画として見れば、大いに楽しめた。とりわけヒーローになる前がいい。最近のヒーローは強くなってから悩むから、ヒーローになる前の時間が長いとだれるけど、本作の場合、弱いときから高潔な人物だったことを描くことで、ヒーローの説得力を高めている。ストレートに見えるが、新鮮な切り口だった。

ヒーローになってからの展開もストレート。プロパガンダに利用されて、独断専行で英雄になって、戦うべき敵を見つけて、多国籍な仲間を行動することで孤独や独善を吹き飛ばし、仲間が死ぬことで戦争の悲惨さを思い出し、ヒロインと結ばれないことで悲哀を演出している。まったく無駄がない。安直と言えば安直だが、文句のつけようがない。
希望を言えば、90代になったペギーと再会するか、墓参りをしてほしかった。『アベンジャー』に引っ張りたい気持ちはわかるが、画竜点睛を欠く思いだ。

3Dテレビで見てないから3Dのすごさはわからない。CGは駆使しているようだが、ぐりぐり画面がまわって酔うことはない。控え目というか、目立たないようにCGを使っている。そんな中で注目すべきは、主演のクリス・エヴァンスの変身ぶりだろう。もやしっ子とマッチョ、どちらがCGなのか、両方ともCGなのか、まったく見分けがつかない。最近の映像技術は本当にすごい。

キャプテン・アメリカのコスチュームはださい。個性的な超能力もないし、円形のシールドを振り回すだけ。なのに、かっこいい。悔しいほどおもしろかった。


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