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[レビュー2007年05月01日に発表された 

スパイダーマン 3

Spider-Man 3

おもしろいけど、絶賛しづらい

3作目のテーマは「赦し」。悪人をぶちのめして解決ではなく、その事情を知って、赦してやることが求められている。復讐の連鎖を止めるには、そうするしかない。「大いなる力には、大いなる責任が伴う」と同じくらい重厚で、心に響くメッセージだ。最後はほろりと泣けてしまった。

だが、139分という長尺を振り返ると、どうにも絶賛しづらい。大々的な前宣伝で、私たちは黒いスパイダーマンを見てきた。つまりヒーローが内面の悪と戦う映画だと思っていたので、ラストは別の映画を見ているようだった。「内なる悪との葛藤」と「復讐の連鎖を止める」は、2本分のプロットだろう。

映画が悪いわけじゃない。アクションもドラマも素晴らしい。これだけプロットを積み込んで、無事にゴールできた監督の力量にも感心する。問題は映画より、宣伝にあったのかもしれない。


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