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[レビュー1986年08月01日に発表された 

ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀

Howard the Duck

ダックはニンゲンの女に興味をもつか?

着ぐるみで表現されたハワードは、リアルすぎて不気味。じっとしてる分にはいいが、動いたり、しゃべりだすと、ぞわっと来る。セサミストリートのマペットには感じなかった怖さだ。不気味の谷に落ちてるね。
ハワードの表現はともかく、脚本は悲しいほど駄目。支離滅裂なストーリーが、ハワードの存在をさらに浮かせている。暗黒魔王を出すなら、ハワードにも不思議なパワーを与えればよかったのに。あるいは手先が器用とか、楽器演奏が得意とか、人間並みの個性がほしかった。これじゃ単なるアヒルだよ。

そんな魅力のない映画を、吹き替えの声優さんがなんとか盛り上げている。所ジョージや中尾隆聖もがんばったが、なんといってもジェニング博士を演じる青野武がすごい。もうノリノリ。暴走すれすれのアドリブが最高だった。

逆パターンとして、人間がアヒル世界に行ったらどうなるだろう? 牝のアヒルにチューするだろうか? アヒルのバンドをプロデュースするだろうか? そうした視点の変化が含まれていたら、もっとおもしろくなったかもしれない。


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