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[レビュー2005年11月11日に発表された 

ダンス・オブ・ザ・デッド(トビー・フーパー) / マスターズ・オブ・ホラー (S1-03)

Dance of the Dead / Masters of Horror

狼に食べられた赤ずきん

あらすじ

核戦争によって荒廃した近未来。ペギーは厳格な母親に育てられたが、不良グループの少年に惚れてしまう。ある夜、ペギーは少年に誘われ、怪しげなナイトクラブに足を踏み入れる。死者を薬物で蘇らせ、電気ショックで躍らせるというショーがはじまった。そこで踊っていたのは死んだはずの姉だった。

13人のホラー映画の巨匠による共同プロジェクト『マスターズ・オブ・ホラー』の3本目。原作はリチャード・マシスンらしいが、ちょっと信じられない。アレンジされたのか、尺が足りてないのか、とにかく説明不足だった。

アメリカ人のモラル崩壊を嘆くにしても、文明崩壊後なら仕方ない。むしろ、そんな状況でも従前の倫理に固執する方が奇妙だ。しかも娘に伝わってない。「若者たちが死者をもてあそんでいる」「死んだはずの姉が踊っている」あたりで驚かせたいなら、むしろ現代を舞台にしたほうがいいだろう。
人物描写も冴えない。不良の少年が最後まで裏切らなかったことは驚き。母親は見た目で人を判断していたことになる。また、母親が姉を売り渡した理由もわからない。躾に逆らったから処分されたのか、姉は手がつけられないほど荒れていたのか。なにか映像を見落としているかな? もろもろ納得できてないから、ペギーが不良グループの仲間入りしたのは単純に悲しかった。

画面がびゅわびゅわ動く効果も疲れる。要するに、つまらなかった。


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