[Edit]
[レビュー2005年11月25日に発表された 

チョコレート(ミック・ギャリス) / マスターズ・オブ・ホラー (S1-05)

Chocolate / Masters of Horror

がっかりな結末

あらすじ

食品会社で香料の研究をしているジェイミーは、食べた覚えのないチョコレートの味が口中に残っていることに戸惑う。奇妙な感覚は強まっていく。ジェイミーは見知らぬ他人の感覚を共有しているらしい。鏡に映った姿から、相手は美しい女声とわかる。ジェイミーは彼女に夢中になるあまり、家族や周囲に愛想を尽かされる。
ある日、ジェイミーは彼女が人を殺す現場を体感してしまう。

13人のホラー映画の巨匠による共同プロジェクト『マスターズ・オブ・ホラー』の5本目。
感覚の共有は一方的だった。ジェイミーにとっては彼女は半身にも等しいが、彼女にとってジェイミーは不都合なことを知る邪魔者でしかなかった。これはもう120%ジェイミーが悪い。なんの準備もなく飛び込むなんて自殺行為だ。

私なら、まず手紙を送るだろう。自分が見聞きした感覚を一週間ほど伝える。彼女は自分の私生活のみならず、身体感覚まで知られていることを怖れるだろうが、事実確認しなければ話がはじまらない。まぁ、そんな冷静さがあったら、物語が転がらないのか。

それにしてもなぜ感覚がつながったのだろう。いわゆる「波長」が合ったのなら、なぜ双方向じゃないのか? 互いの感覚を共有したまま触れ合ったら? 片方が植物人間になったら? いろんなパターンを考えられるのに、つまらない結末だった。

Share

Next