ほんとうにあった怖い話 第十九夜 Hontouniatta Kowaihanashi Vol.19

2011年 日本映画 2ツ星 #ほんとうにあった怖い話 ホラー:ショート

女性は美人だが、棒読みばかり

第一話「黒いウェディングビデオ」

[あらすじ] 主人公は、結婚式の披露宴で上映するプロフィール映像を制作している。あるとき新婦が映っていない写真を渡され、困惑する。いろいろヤリクリして納品するが、挙式当日、依頼主の新婦(の霊)が制作現場に訪れ、主人公に襲いかかる。
後日、新郎はべつの女性と結婚したこと。新婦と名乗った依頼主に心当たりはないと聞かされる。

[感想] 主人公の演技がへたくそで笑える。「そのまま作ってよ」「適当に切り貼りしてよ」と言った上司の指示に苛立つが、実行できる主人公にも驚嘆する。まぁ、実行できてないけど。上司は馴れ馴れしいが、まぁ、こんな美人の部下がいたら無理ないか。
ストーリーは破綻してる。ストーカーが他人に依頼するだろうか? 依頼したとして、新婦を馬鹿にした上司ではなく、ただの現場スタッフを襲うか? しかもなぜカメラで撃退できたのか? といった疑問も、完成したプロフィール映像に吹き飛ばされた。やっつけ仕事、素晴らしい。

第二話「ヨミコ」

[あらすじ] 主人公は内気な小学生。オンラインゲームで知り合った「ヨミコ」と親しくなる。やがて2人は会う。ヨミコは家出してきたと言い、自分といっしょに悪魔と戦ってくれといい、包丁を取り出す。つまり自殺の誘いだったが、主人公はヨミコに同行する。
雪の夜、ふたりは飛び降り自殺しようとするが、怖くなった主人公はヨミコに、先に(あの世に)ログインして待っててと言う。ヨミコは飛び降り、主人公は逃げた。
後日、オンラインゲームにログインすると、ヨミコが先にログインして待っていた。そして部屋にもヨミコの霊がやってきた。という幻覚を見たことで、主人公はオンラインゲームをやめて、社会復帰できたのだった。
ヨミコはいまも、ゲームをしている子どものとなりにいる。

[感想] ヨミコの声が小学生じゃなくて笑う。オンラインゲームの描き方が昭和末期のステレオタイプで泣ける。ちゃっかり生き残る主人公はおもしろい。これこそ知恵だ。演出は粗いが、物語の完成度は高かった。何度もリメイクできそう。

第三話「行ってはいけないパワースポット」

[あらすじ] 心霊スポット巡りをしている女性2人。あるとき、女人禁制の山に入って、たくさんの子どもの霊を目撃する

[感想] 木の陰から子どもの霊が顔を出すシーンが印象的。

第四話「チャットレディー」

[あらすじ] 主人公は短大生だが、女子高生のふりして男性とチャットするバイトで大金を稼いでいた。あるとき、ちょくちょく指名してくる男性が「死にたい」と言い出し、チャット画面の向こうで自殺してしまう。
後日、主人公の男性が家を訪ねてくる。彼女のパソコンを借りると、あの男の部屋が映し出され、男性は気絶。照明が明滅したので、2人で逃げ出す。
主人公はチャットレディの仕事を辞めた。後日、男性がほんとうに死んでいたことをニュースで見る。

[感想] 女子高生とチャットできるサービスを「チャットレディ」と呼称するの? そして女子高生とは思えぬ接待トークにげんなり。しかも短い。いくら払ってんだろ? こっちが金をもらいたいくらいだ。
はじめて家に招いた彼氏に、「ありあわせでなにか作る」とか言っちゃうのは笑える。用意したセリフならかわいいかも。彼氏はメールチェックのため、パソコンを借りると言い出し、主人公も止めない。まじか。チャット用デバイスも片付けてないし、無防備すぎる。

第五話「祠の啓示」

[あらすじ] 主人公は大学生。友達3人と将来のビジョンが見えるという祠を見に行く。参拝後、踏切が映った写真を見つける。じつは、この祠で見えるのは、将来の死に場所を暗示していると言う。帰り道、踏切で霊を見た3人は、しばらく(49日間)踏切を避けようと話し合う。
49日後、霊に殺されそうになった。

[感想] 女性のいないエピソード。煙草の吸殻で、不敬を演出するのはいいね。おもしろくなりそうと期待したが、あっさり終了。こんなものか。

ショートホラー
怪談新耳袋
ほん怖:OV
ほん怖:TV
ほんとうにあった怖い話
あなたの知らない世界
あなたの知らない怖い話
2ちゃんねるの呪い
山の怖い話
渋谷怪談
心霊写真部
コワバナ 恐噺
トリハダ
ほか
闇芝居
古典
ゲーム

ページ先頭へ