闇芝居 (第6期/全13話) Yamishibai: Japanese Ghost Stories 6th Season
2018年 アニメ 3ツ星 モンスター 和風 怪談:都市伝説ジャンクフードに似た中毒性
あると思わなかった第6期。いや、もう受け入れよう。こうしたショートホラーは需要があるのだ。ストーリーやキャラクターなどは不純物。ぱかっと開けて、さっと食べられ、なんじゃこりゃーと叫びつつ、また繰り返す。深夜、「健康に悪い」「もうやめよう」と言いながらジャンクフードを食べるような背徳感、常習性、中毒性がある。
絵柄もストーリーも安定している。ときどき女の子がかわいい。エンディングはふつーだが、各話のタイトルが当て字になっており、ルビなしでは読めない。ふつうのタイトルと比べ、どっちが簡単につけられるのか? スタッフは毎回、どうでもいいところをふざけて、息抜きしているようだ。
中途半端なところで「シターン」と終わるのも定番。この「シターン」があるから、中途半端を許せる。よくもこれだけショートホラーを量産できるものだ。何人で作っているか知らないが、スタッフはホラー映画、ホラービデオを相当見ているようだ。
最初は馬鹿にしていたが、いまちょっと畏敬の念を抱いている。
- 雷客 ... [あらすじ] 主人公は若者。雷の夜に出ていった母のことを思い出すと、電話がかかってきて、窓の外に影が。「中に入れて」と母の声。父が帰ってきて、気がつくと母は家の中。なにかあったらしい。 [感想] なにがあったかわからん。怪物は携帯電話からかけていたのだろうか?
- 友無洞 ... [あらすじ] 主人公は女子高生。友だちと洞窟探検するが、ひとりだけ置いていかれる。同級生たちは暗闇から戻ってこない。「許して」と言われ、「許す」と答えると、その同級生の身代わりに食べられた。 [感想] 助けを求めた同級生もモンスターだったから、身代わりではなく、怪物の罠だったようだ。
- 風知 ... [あらすじ] 主人公はサラリーマン。夜帰宅すると、窓が空いている。なにかが家に入ったのか? 主人公は妻を亡くし、葬式から帰ったばかり。電話がかかってきて、妻から「死ね」の声。主人公は死を覚悟するが、電話の声は「閉めないで」に変わる。妻は猫のため、窓を閉めないでほしかったようだ。 [感想] いい話だあ。
- 奉沼 ... [あらすじ] 主人公は田舎の家に嫁いだ女性。姑にいびられ、実母の形見の指輪を取り上げられる。姑は沼の儀式で、指輪を投げ捨ててしまう。翌朝、姑が行方不明に。主人公は指輪を取り戻していた。 [感想] 妻が姑を殺したのか、霊的な存在がやったのか?
- 雫来 ... [あらすじ] 主人公はサラリーマン。雨が降ってきたので、コンビニの傘を盗む。気がつくと、女性の霊が背後に。家に逃げ帰るがアウト。そしてまたコンビニで傘が盗まれる。 [感想] 持ち主と思しき男との関係がわからない。
- 裂暗 ... [あらすじ] 主人公は入院中の男。となりの病室の患者たちとの会話を楽しむ。夜、会いたいと言われて部屋へ行こうとするが、看護婦に止められる。となりは空き室で、窓の外で木が切られ、霊たちの声がこだましていた。 [感想] 空き部屋で十分、木と霊は蛇足だった。
- 蛙卵 ... [あらすじ] 主人公は田舎にやってきた子ども。カエルの卵を見つけて喜ぶが、地元の子どもたちに馬鹿にされる。夜、こっそり卵を回収。主人公の様子がおかしい。 [感想] 意味不明。
- 海籤 ... [あらすじ] 主人公は島民に救助された女性。彼女は夫と浜辺を散歩していて、祠でくじを引く。アタリが出ると生贄にされると気づいた彼女は逃げ出す。気がつくと海に浮かぶボートの上。赤ん坊に襲われる。救助された女性の手をつかんだ村人は、そこに赤い入れ墨があることに気づく。女性が「アタリ」とつぶやく。 [感想] チト凝りすぎた。
- 泥戯 ... [あらすじ] 主人公は母親。雨の夜、娘を車に乗せて帰るところ。娘は砂場で「家族ごっこ」をしたが、お母さんが事故で死んで悲しかったと言う。とたん、自分が事故を起こした現実を思い出す。 [感想] 無事な娘を出してほしかった。
- 無邪樹 ... [あらすじ] 主人公は子ども。友だち・タカシと木登りするが、下で母親が震えている。そういえば、タカシは一週間前、木から落ちて死んでいた。タカシは怪物だった。主人公は落ちるが無事。しかし母と帰ったのはタカシの霊だった。 [感想] 入れ替わりは強引やな。
- 覚氷 ... [あらすじ] 主人公は登山中、吹雪に見舞われた男。山小屋に避難すると、震える登山客がいた。息子の声が聞こえ、ドアを開けようとするが、息子は死んだことを思い出して踏みとどまる。 [感想] 登山客の存在意義は?
- 滝落 ... [あらすじ] 主人公は若い女性。友だち4人で自殺の名所である滝を見学。じゃんけんに負けた主人公は滝の上を見に行くことに。滝の上では子どもたちが石を落として遊んでいる。注意すると、滝の下にいる友だちからメール。「逃げて」と。足元に女の怪物が。子どもたちは怪物に石を投げていたのだ。 [感想] 1人増えたそうだが、子どもになるのかな?
- 山曳呼 ... [あらすじ] 主人公は登山にやってきた女子大生。友だちはやまびこに感心し、ひたすら大きな声を出す。やがて不気味な声が返ってきたので、返事をしないようにする。「いま、そっちへ行くよー」「すぐ逃げろ」「そいつはうそをついてる」「動いちゃ駄目だ」 友だちが見つかったので、ふたりで下山。霧が濃くなって、声がすぐ近くに。 [感想] 霧の中から、複数の、矛盾する声がするのはおもしろかった。
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