学校であった怖い話 (SFC) Gakkou de atta Kowai Hanashi

1995年 ゲーム 3ツ星 ゲーム:ADV ホラー:ショート 学校 幽霊

サウンドノベル黎明期の佳作

あらすじ

 新聞部に所属する主人公は、「学校の七不思議」をテーマに7人の語り手から怪談をうかがうことになった。ところが当日は6人しか集まらない。まだ来ない1人を待たず、6人の語り手はそれぞれが知る怖い話を語りはじめた。そして語り終えるごとに異変が起こって......。

サウンドノベル形式のアドベンチャーゲーム。「学校であった怖い話」というタイトルだが、「学校を舞台にした怪談」でも、「実際にあった出来事」でもない。個々のエピソードは突飛なものが多く、怪談としては今ひとつだが、物語と語り手の関係がほのめかされたり、語り手が消えてしまう展開はおもしろい。終盤で明かされる全体像も(突飛ではあるが)、ふつうのホラー映画として楽しめる。

文章を読むのは面倒だった。声優さんが吹き替えてくれていたらなぁ、と思うが、SFCのスペックでは無理か。実写取り込みの学生たちは、いやになるほどリアル。ずっと見つづけるのはつらいが、独特の雰囲気を醸し出していた。
くだらない作品と思われがちだが、そんなに悪くない。2008年にWii版が発売されたそうだ。この手のコンテンツは経年劣化しないね。

ショートホラー
怪談新耳袋
ほん怖:OV
ほん怖:TV
ほんとうにあった怖い話
あなたの知らない世界
あなたの知らない怖い話
2ちゃんねるの呪い
山の怖い話
渋谷怪談
心霊写真部
コワバナ 恐噺
トリハダ
ほか
闇芝居
古典
ゲーム

関連エントリー

1995年 ゲーム 3ツ星 ゲーム:ADV ホラー:ショート 学校 幽霊
恐怖新聞 (PS)

恐怖新聞 (PS)

Kyofu Shinbun
1997年のゲーム ★2

原作の魅力を引き出している、と言えなくもない 『恐怖新聞』、最初のゲーム化作品。アドベンチャーゲームの体裁をとっているが、選択肢に意味はない。エピソードは原作に沿っているが、だいぶ (...)

新生トイレの花子さん SIMPLE1500 (PS)

新生トイレの花子さん SIMPLE1500 (PS)

Shinsei Toire no Hanako-san
1999年のゲーム ★2

異次元すぎる 90年代は「学校の怪談」を題材にした映画やゲームがたくさん作られたが、本作もその1つ。1,500円ぽっきりで、異次元の恐怖を満喫できる。 ポリゴン造形も怖いが、それ以 (...)

実話怪談「新耳袋」一ノ章 (PSP)

実話怪談「新耳袋」一ノ章 (PSP)

Tales of Terror from Tokyo and All Over Japan The Game
2005年のゲーム ★2

「質問はいいから早く始めたい」 「新耳袋」のゲーム。案の定、ゲーム性は皆無で、ピクチャードラマに分類されるべき。エピソード開始前にいくつか質問事項があるけど、バリエーションが少ない (...)

古伝降霊術 百物語 ほんとにあった怖い話 (SS)

古伝降霊術 百物語 ほんとにあった怖い話 (SS)

Hyakumonogatari
1997年のゲーム ★3

これはこれでアリかも 百物語を題材にしたサウンドノベル。一般投稿による実話怪談というスタイルは、『新耳袋』に通じるものがある。ストーリーのクオリティは高くない。尻切れトンボだったり (...)

学校のコワイうわさ 花子さんがきた!! (SS)

学校のコワイうわさ 花子さんがきた!! (SS)

Gakkou no kowai uwasa Hanako san ga kita !!
1995年のゲーム ★3

「ほわほわ、ほわほわ、はなこさーん♪」 1995年というと、私は24歳。なにを隠そう、私は花子さんの話をリアルに耳にしたことがない。テレビアニメ『学校のコワイうわさ 花子さんがきた (...)

恐怖新聞 [平成版] 怪奇! 心霊ファイル (PS2)

恐怖新聞 [平成版] 怪奇! 心霊ファイル (PS2)

Kyofu Shinbun Heisei-Ban
2003年のゲーム ★2

リア充、爆発した! 『恐怖新聞』を題材にしたゲームの2つ目。ストーリー、登場人物ともに完全オリジナル。エピソードは6つ(高校、旅館、スタジオ、鉄工所、病院、樹海)。ピクチャードラマ (...)

ページ先頭へ